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 ●Hawaiian Christmas
  
2012:ブッフェディナー&ハワイアン・クリスマス・ショウ

 ・12月24日(月)一ツ橋「如水会館」,6:00p.m.,ショウ・タイム7:30p.m.
 ・出演:白石 信とナレオ・ハワイアンズ,近衛里帆(Voc),金子まゆみ(Hula),
  木津精一(Vib.),Mohala Hula(Hula),他,露木 茂(総合司会)
・現在は東京會舘の運営となっている「如水会館」は,
 大正5年以来続く,一ツ橋大学の援助等を目的とする
 ある種のOB会の組織の一環で,戦後の空白時でも盛
 んにダンス・パーティーその他で,白石氏のバンドも
 よく出演されていたのを思い出す懐かしいホールであ
 る(現在の建物は,1982年に改築されたもの)。
・ナレオ・ハワイアンズ出演の,このディナー・ショウ
 は,近衛里帆氏の挨拶によると,かれこれ20年前から
 継続されていて,その間,その時代時代のハワイアン
 ・タレントが,華やかなステージをくり広げていると
 の事。当夜も,多くのアマチュア・フラ・チームやバ
 ンド,ヴォーカル・チーム等が参加し,クリスマス・
 イヴを盛り上げていた。
 ・永くアメリカの施政下にあって,後にアメリカ合衆国の一州に加えられた影響下
  で,音楽上の発展にも,その色が濃く反映されている曲も披露されていた。「き
  よしこの夜」他が,ハワイ語・英語・日本語の順で興味深く演奏されていた。。


 ●日体大 体操部「第44回演技発表会」

・2012年12月16日(日)16:00開演.於:国立代々木競技場第
 二体育館。
・体操部部長:荒木達雄,監督:三宅良輔,コーチ:伊藤由美
 子・小柳将吾の各氏の指導による,男女100名以上の日本体育
 大学体操部の精鋭達が,「世界に一つだけの集団美!」のコ
 ンセプトのもとに,華麗な演技を展開。
・今年度は,TVコマーシャルや全国各地での地域開発貢献の
 他に,オーストラリアで開催された「シドニー国際体操祭+
 コンテスト」にも出演。同コンテストに於いて金賞を受章。
・オープニングからフィナーレの「Gym-Mix」まで,全18パート
 に分かれ,本来の基本的内容から,ゲストを交えた多彩な内
 容での技術披露。
 ・総合司会は,日体大のOBの森末慎二,佐藤弘道の両氏。
 ・ゲスト陣の中での異色の存在は,「国立劇場歌舞伎俳優研修生」による「殺陣」と
  「立廻り」で,次代を担う伝統文化の継承者の卵たちに,体操の基本運動を組み込
  んで指導している荒木部長の方向性が毎回の事ながら注目された。


 ●横響 第643回定期演奏会
 80th ANIVERSARY 【横響・第九演奏会】


 ・2012年12月16日(日)14:00開演.於:神奈川県民ホール(大ホール)
 ・管弦楽:横浜交響楽団.指揮:甲賀一宏,合唱:横響合唱団,横響と第九を歌う会
  合唱団.
 ・独唱:金子みどり(Sop.),長井純子(Alt.),布施雅也(Ten.),
  多田康芳(Bar.)
・年8回の定演を開催している横響,本年度が創立80周年記念
 の年で,今年の末尾を飾る演奏会では,ワーグナーの「ジー
 クフリート牧歌」と,ベートーヴェンの交響曲弟9番ニ短調
 「合唱付き」。
・横響では,《第九》を1950年(昭和25年)7月の第1回以来
 当月で63回目の演奏。他に類を見ないそうだ。
・一般市民を加えた612名の合唱は壮観。広い筈のステージも,
 スタンダードの配置では,ソリストもオーケストラと指揮台
 に挟まれて,いささか窮屈そう。
・そのせいではないと思うが,第4楽章のレチタティーヴォの
 部分が,いささか迫力不足に感じられたのが残念。
 ・この日の夜,N響のTV放送が,たまたま重なっていたので,4楽章のみではある
  が,スコアを見ながら鑑賞。
 ・とも角,横響関係の皆様,今年最後の演奏お疲れさまでした。


秋の“あんみ通処” 第二弾

 ・津軽三味線デュオ・あんみ通(あんみつ)の生演奏を,お茶と“和スイーツ”あんみ
  つを頂きながら堪能できる,「甘味処×あんみ通」のコラボレーション企画『こちら
  “あんみ通処” 』 ~お茶と甘味と三味線と!~ が,2011年春に発足し,以来,
  夏,秋,冬と季節ごとに開催されてきたが,大好評につき,2012年も“第二弾”が
  スタート!

 ・秋のヴァージョンは,11月11日『茶廊 椿』(渋谷・幡ヶ谷),11月25日『甘味処 満
  喜』(墨田・東向島),そして,11月23日の17時より,昨年の秋ヴァージョンと同じ
  く,新宿・高田馬場の甘味処『茶々工房』で開催された。

 ・この日の演奏曲目は,
          あんじょん2
          クルンテープ
          秋田音頭 他8曲

 ・観客と一体となって楽しめる“体験コーナー”は今回も登場。前述「秋田音頭」の,
  三味線の調べと歌声に合わせ,会場全員による“お囃子”の声が,高い天井の隅々ま
  で響き渡った。

 ・なお,本ライヴは,デュオのうちのお一人,安仲由佳(あんなか・ゆか)氏の誕生日
  の祝賀を兼ねたイヴェントとなった。相方の金田一公美(きんだいち・くみ)氏とと
  もに,これからも末永く,お元気で仲良く,ますます輝かしく力強い津軽サウンド
  を,私たちに贈り続けていただきたいと願う次第である。

                               

                                  (記:西川 紳一郎)

  ※あんみ通 公式HP:
http://www.anmitsu.info/


 ●モーツァルト室内管弦楽団
  第55回定期演奏会


 ・日中,何日か振りの日差しはあったものの,師走らしい寒さの中,12月2日(日)
  14:00,日本橋公会堂4Fホールの定演会場に趣いた。
・曲目
  1.モーツァルト「アルバのアスカーニョ」による交響曲
     D dur K.V.120
  2.モーツァルト モテット「踊れ,喜べ,汝幸いなる魂
     よ」 K.V.165
  3.ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」 F dur Op.68

・管弦楽:モーツァルト室内管弦楽団,ソプラノ独唱:針生
 美智子,指揮:角 岳史
・通常では耳慣れない構成で,同楽団ならではの趣向を楽しめ
 た。底辺に潜む季節感も,演奏者の皆様の努力の結晶であろ
 うか。
 ・二期会を中心に,数かずのオペラで活躍されているソプラノの熱唱で,静寂気味の
  会場の場に,大きな声援が起こった際には,当の御本人と指揮者の,その瞬間のポ
  ーズが,非常に印象的。
 ・アンコール・ナンバーではあったが,「魔笛」の夜の女王のアリアが日本人離れを
  した歌唱で,思わず往年のリリー・ポンスの映像を連想した程であるステージであ
  った。


 ●GUNDAM Cafe 東京駅店が12月にオープン

 ・2012年12月20日(木)に,ガンダムのオフィシャル・カフェ「GUNDAM Cafe 東京駅店」
  が,東京駅一番街(八重洲地下中央改札横)にオープン(11月26日にバンダイが発表)。

 ・東京・秋葉原,台場に続く3号店で,飲食メニューは,劇中の登場人物をイメージ
  した約50種。「シリコンコースター東京駅Ver.」や,小型球形ロボット「ハロ」を
  デザインした小皿が付属する「シャアザク・カレー」など東京駅店限定の商品も楽
  しみだ。

 ・座席数は26席,営業時間は午前10時~午後10時半。


 ●川口京子コンサート ~北原白秋を唄う~

 ・2012年11月13日(火)19:00~,「第14回歌い継ごう日本の歌 川口京子コンサー
  ト~北原白秋を唄う~」が吉祥寺の武蔵野公会堂で開かれた。

 ・日本歌曲,童謡,唱歌,抒情歌,昔の流行歌,民謡,子守唄等,幅広いレパートリーを持
  つ川口京子氏は,言葉と情景が伝わる歌手として,全国に多くのファンを持つ。

 ・北原白秋没後70年にあたり,白秋が生涯にわたって書いた作品を集めたコンサート。
  出演は,川口京子(歌唄い),長谷川芙佐子(ピアニスト)。


 ●第27回全国童謡歌唱コンクール グランプリ大会

 ・2012年11月3日(土・祝)14:30~,五反田・ゆうぽうとホールにて第27回全国童
  謡歌唱コンクール グランプリ大会が開催。

 ・全国7ブロックで最優秀賞に輝いた3部門7組,総勢21組が,各部門のグランプリ
  (金賞)をかけて素晴らしい歌声を披露。子ども部門:新山和奏ちゃん,大人部門
  :村尾寧音・歴音・瑠音さん,ファミリー部門:大西ファミリーが金賞を受賞。

 ・当日の模様は,12月1日(土)13:00~14:55(再放送:12月23日(日)13:00~
  14:55)にBS朝日で放映予定。


 ●第60回全日本吹奏楽コンクール

 ・2012年11月1日(木)9:00~前半の部,14:40~後半の部と名古屋国際会議場にて,
  第60回全日本吹奏楽コンクール高校の部が開催。

 ・北陸代表として参加した小生の母校,石川県立金沢桜丘高等学校吹奏楽部の熱演を
  聴き感動。同校は,課題曲と自由曲「交響詩『ローマの噴水』より」の2曲を演奏
  し,見事,金賞を受賞。日帰りの強行軍であったが,有意義な一日となった。


 ●H.G.G.(春山体操グループ)のリハーサルに参加

 ・2012年10月21日(日)13:00~,実践女子大学体育館にて。

 ・11月24日(土)・25日(日)に開催される“2012日本体操祭(主催:日本体操協会
  /一般体操委員会)”に,今年もH.G.G.(春山文子氏が主宰する体操グループ)の
  一員として参加する予定。この日は,その日本体操祭に向けてのリハーサル。


 ●白石 信ミュージック・ソサエティ 2012年度発表会

・2012年10月21日(日)10:30~,東京・目白の椿山荘 プ
 ラザ5階「オリオン」にて,毎年恒例の“白石 信ミュー
 ジック・ソサエティ”の発表会が華やかに開催。
・「秋の眞っただ中に催されるこの年に一度の発表会は,私
 にとって大変楽しみなひとときでもあり,一番緊張する
 ひとときでもあります。(中略)何年もこのコンサートを
 見て来て思うのは,皆さんが確実に進歩している事で,本
 当に『継続は力なり』と云う言葉を実感して居ります。
 (後略)」(会長・白石信氏の言葉『音楽は力』,プログ
 ラムより抜粋)
・第一部の“レイ・オブ・スターズ”(石山哲也 教室)の「島
 唄」からスタートし,第二部のラスト,“近衛里帆ボーカ
 ル・サロン”の「ワイピオ」まで,パーソナル・コースの
 個人発表を含め全37組が,一年間の努力の成果を発表。

 ・第一部の後半は,講師の石山哲也氏が「マイ・フェイバリット・シングス」,白石
  信氏が「アマポーラ」の見事な模範演奏(ウクレレ・ソロ)を披露。
 ・ゲストとして第一部の最後に登場したハワイアン・シンガー清水峰生氏は,先日亡
  くなった朋友・尾崎紀世彦氏に生前歌ってほしかったという「愛のモーニング・デ
  ュウ」(英語ヴァージョン)をしみじみと熱唱。
 ・第二部の締めは。出演者全員で「パーリー・シェルズ」を歌い,和やかなムードの
  内に閉会。まさに白石会長の語る『音楽は力』という言葉を実感し,来年の会に期
  待の膨らむ催しであった。


 ●2012 まちだ体操祭

・2012年10月20日(土)14:00~17:00,町田市総合体
 育館メインアリーナにて,「2012 まちだ体操祭」が開
 催(主催:町田市リズム運動サークル〈代表・伊藤啓
 子氏〉/後援:町田市/協力:町田市立総合体育館・
 指定管理者)

・健康づくりを目的としながら地域で活動している16グ
 ループが,健康であることを喜び合い,一年の成果を
 発表。

・招待演技:日本体育大学体操部(女子体操/男子体操
 /Gym-Mix),玉川大学OB・OGチーム DANSK(巧),
 町田市リズム運動サークル(日本の調べにのせて/
 まち想い〈作曲:松山祐士〉/コントラスト)


 ●藤沢俊樹チェロ名曲の楽しみ
  ~奏鳴曲Vol.3~


 ・急に秋めいてきた2012年10月19日(金)19:00~,杉並公会堂小ホールに於いて,
  「藤沢俊樹チェロ名曲の楽しみ~奏鳴曲Vol.3~」が開催された。
・当日の曲目は,
  1.ベートヴェン/チェロ・ソナタ 第4番
  2.ボッケリーニ/チェロ・ソナタ 第7番(G565)
  3.ショパン/チェロ・ソナタ
  4.ポッパー/コンサート・ポロネーズ

・出演:藤沢俊樹(チェロ),高橋恭子(ピアノ)
 藤沢俊樹氏は,読売日本交響楽団を経て,フリーのチェリス
 トとして録音,放送など幅広いジャンルで活躍。独奏,室内
 楽を中心に各地で活躍する傍ら後進の指導も積極的に行なっ
 ている。氏の編著書「ウェルナー・チェロ教則本 PART:1」
 「同 PART:2」「チェロ名曲31選」がドレミ楽譜出版社より
 好評発売中。
 ・ソナタ(奏鳴曲)を中心とした当日のプログラムで,普段あまり耳にしない,ベー
  トヴェンやショパンのチェロ・ソナタを藤沢氏の熱演で聴く事が出来た貴重な一夜
  であった。


 ●「指揮者の祭典」
   14人の指揮者とオーケストラによるグランド・コンサート


・2012年10月8日(月)14:30,サントリーホール・大ホール

・桐朋学園音楽部門創立60周年を記念し,同窓会名誉会長であ
 る小澤征爾氏(1期)を名誉実行委員長に迎えた記念コンサ
 ート。

・指揮は,秋山和慶(5期),飯守泰次郎(5),黒岩英臣
 (7),井上道義(12),大山平一郎(12),増井信貴(16),
 高関 健(20),北原幸男(22),大友直人(23),十束尚
 宏(26),梅田俊明(26),山下一史(26),曽我大介(30),
 寺岡清高(35)の14名。

 ・オーケストラは,サイトウ・キネン・オーケストラをベースに,徳永二男(1Vio.),
  豊嶋泰嗣(2Vio.),店村眞積(Vla.),堤 剛(V.c.),と言った豪華版に,
  和波孝禧(Vio.),篠崎史子(Hp.),他に海外で活躍中のそうそうたる実力者を
  加えた,総勢約200名の大編成。同校の優れた音楽家を数多く輩出して来た音楽教
  育の成果が結集した陣容。
 
 ・曲目は,1.ハイドン:弦楽四重奏曲「ひばり」〈徳永,豊嶋,店村,堤〉
      2.ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
              〈飯守〉
      3.エネスコ:ルーマニア狂詩曲 第1番〈黒岩〉
      4.武満 徹:「3つの映画音楽」より〈井上〉
      5.ドヴォルザーク:「スラヴ舞曲」 第1集より,第2集より
                〈大山,増井,高関,北原〉
      6.ブラームス:「ハンガリー舞曲」第1番,第5番
              〈大友,十束,梅田,山下,曽我,寺岡〉
      7.ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」〈秋山〉
 
 ・大オーケストラのサウンドは流石で,弦の響きは,斎藤秀雄氏ゆずりの感情たっぷ
  りの演奏で,客席は当然,ステージ上の演奏者までも,そのアンサンブルに酔いし
  れたか?
 ・ラスト,アンコールと思いきや,小澤征爾氏が壇上に登場した折は,流石,満場の
  大拍手の中で,全指揮者と共に客席への一礼でフィナーレ。
 ・後日,CDとDVDが届くとの事で,それを楽しみに!


 ●三多摩童謡ファミリー・コンサート

 ・「30年程前,赤土の何もない丘の上に立ち,『ここに総合文化施設を建てよう』と
  決意。~愛称の公募で『パルテノン多摩』と名づけられ,~発足当時からの舞台ス
  タッフと一緒に,この25年,いかによい舞台を作るか励んできました。~」と,こ
  のコンサートの主宰者である高山佳子氏は,プログラム前文で述べられている。
 ・2012年10月7日(日)14:00,パルテノン多摩大ホール。(主催/多摩童謡友の会,
  (財)多摩市文化振興財団,後援/多摩市,多摩市教育委員会,(社)日本童謡協会
・第一部は,多摩ファミリー・シンガー
 ズを中心とした〈唱歌にうたう秋〉,
 〈あなたも童謡詩人〉(一般公募によ
 る新作童謡),〈東日本大災害に捧げ
 る〉(ほんとの空),〈童謡は心のふ
 るさと〉。会場のオーディエンスと共
 に唄う「故郷」「我は海の子」「荒城
 の月」その他,季節の童謡名曲集。
 ▲昨年のステージより
 ・第二部は,特別ゲスト「ペギー葉山さんを迎えて」
   1.うたい続けて60年・その人生の歌物語
   2.ビング・クロスビーとの出会い~そしてジャズ歌手:ペギー葉山の誕生
   3.オリジナル・ソングとの出会い
   4.そして,いつも人生に歌があふれて
   5.海外旅行のお土産
   6.新曲
   7.合唱団と一緒に
     ※「南国土佐を後にして」「イエスタディー・ワンスモア」「ラ・ノヴィア」
      「学生時代」「ドレミの歌」等の彼女の代表曲で構成。
 ・事故で右足が不自由とかで,ほとんどの曲を座位と立位のままでの熱唱であったが,
  不自由の中でのステージングと歌唱の貫禄は年令を感じさせない所は,流石。二期
  目就任の旭日小綬章・日本歌手協会会長。
 ・ショウ終了後も,ロビーでの歌のアンコールは心地良い。


 ●2012年 自由学園体操祭

 ・デンマーク体操の理論・実践と,独自の教育システムで知られる私学の雄「自由学
  園」の体操祭が,平成24年10月6日(土),10:00,学校法人「自由学園」大芝生
  で開催。
 ・毎回の如く,吹奏楽の伴奏と共に象徴的なフラッグ(旗)を中心に,参加学生の行
  進/整列と鳩の放鳩と言う演出が,欧州的雰囲気を彷彿させる。
 ・午前・午後にわたり,計17種目が組まれて居り,それらの中心に,一般の幼・小・
  中・高・大の年令のバランスを考慮した体操種目がインサートされていた。
 ・それぞれ工夫された内容の徒競走,転回運動,伝統のメイポール・ダンス,体力と
  熟練度等に一歩及ばないものの,果敢に挑戦していた若い力に,熱い感動が2,000人
  近くのオーディエンスに波及。
 ・創立90周年記念事業の一環として整備された会場に,学校教育の深遠を,改めて再
  認識した一日ではあった。



 ●「切り子たちの秋」
   演劇集団土くれ 第61回公演


 ・作/ふたくち つよし,演出/石塚幹雄,制作/本川國雄
  日時/麻布区民センター・ホール,2012年10月4日(木),19:00
・演出の石塚氏の言「~すべてが『経済中心』のプロパガンダの
 中で,私たちは何を得,何を失ってきたのだろう。~本日の舞
 台が,こうしたことと重なって見えてくるのは,私だけだろう
 か?~」
・朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」の裏面史と言うか,本音
 の部分にスポットを当てた様な作品で,現代の風潮を鋭く抉っ
 た,土くれの舞台らしい佳作となっていた。
・劇団の中心メンバーが,それぞれ還暦を過ぎ,芝居の構成に,
 ぐっと重みを加えていた点,好感の持てる公演となった。
・音楽(上田麻衣子)と音響効果のマッチングが秀逸。


 Revue Fantasy in Asakusa-V

 ・2012年9月29日(土)19:00 浅草「コシダカ・シアター」
 ・SKD28期生の西紀佐江子(にしき・さえこ)氏と,熱烈なレヴュー・支援者でも
  ある薔薇笑亭SKDの伊藤義久氏が開催しているレヴュー・ショウ。如何にもオー
  ルド・アサクサ風のレヴューで,毎回の事ながら,ついつい足が向いてしまう。
 ・その要素の一つが,ステージ一杯を使うライン・ダンスの登場だ。全18景にわたる
  景の中で第9景目のライン・ダンスと,ローカル色豊かな男性コメディアンのプッ
  チャリン氏の存在で,客席もこの時ばかりは掛声よろしく,一ときのファンタジー
  のテンションも盛り上がっていた様子。
 ・諸もろの条件下で,この「薔薇笑亭SKD」(http://skd.velvet.jp)を,よくぞ
  継続維持されている熱意と御努力に敬服する次第。


 ●あんさん風流(ぶる)の会 室内楽コンサート

 ・2012年9月29日(土)14:00 青山ARISTO HALL
 ・室内楽をこよなく愛するという面々が,各自所属するオーケストラやアンサンブル
  の垣根を越えて,聴きに来てくださるお客様と共に楽しんで行きたいと言う目標を
  掲げた,任意の集団のコンサートである。
 ・トリトン・チェンバーアンサンブルのチェロ奏者・藤田正厚氏が代表世話人で,ア
  マチュア団体とはいえ,錚そうたるヴェテラン揃いのメンバー。

・曲目は3曲で
  1.モーツァルト/ディヴェルティメント第4番
    (Fl. Cl. Fg.)
  2.ベートーヴェン/ピアノ三重奏曲 第7番「大公」
  3.メンデルスゾーン/弦楽八重奏曲 Op.20
・モーツァルトの作品は,自筆譜が失われている為,今回は上
 記の編成。「大公」の初演は1814年で,ベートーヴェン自身
 がピアノを担当したそうだが,当時本人の耳はほとんど聴こ
 えず,これが彼の人前での最後の演奏となった。このときか
 ら10余年後の1825年,メンデルスゾーン16歳の時の作品が,
 3曲目に登場。やはり天与の才能の片鱗を感じさせる。
 ・会場は馴染みのない地下の小ホールではあったが,音響その他の設備もそれなりに
  整えられていて,N響メンバーが個々のリサイタルを開催している現状も頷ける。


 ●Good Old Days Melody in 秋
  ~白石 信 バースデー記念ライブ at Royal Hotel~


 ・半世紀以上の永きにわたり,つまりバッキー白片,大橋節夫バンド全盛期以来,現
  在でもナレオ・ハワイアンズのリーダーとして第一線で活躍されている白石 信氏
  の傘寿
(さんじゅ)の記念ライブが,23日(日)12:00より,新宿:リーガロイヤルホ
  テル東京3F「ロイヤル・ホール」で挙行された。

・早いもので,早稲田大学在学中からスタートした彼のスティ
 ール・ギター演奏の人生が80年を過ぎるとは,永年個人的な
 部分も含めた交流が続いている人間の一人として,非常に感
 慨無量の想いを抱いたライブ・コンサートであった。

・出演者は,御本人の他,近衛里帆(企画・ヴォーカル),浅
 井愼平(構成・演出・ヴォーカル),木津精一(ヴィブラフ
 ォン),ナレオ・ハワイアンズのレギュラー・メンバー,早
 稲田時代からのお弟子さん(フラ・ダンス,ヴォーカル・グ
 ループも含め)数組。小林大輔(総合司会)その他。(敬称略)
 ・百数十名の出席者全員が丸テーブルで,良き時代のハオレ,ポップス,ジャズ・ナ
  ンバー等が,おとなのオーディエンス(流石に早稲田の関係者が男女共多数)をノ
  スタルジアの世界に誘っていた。そのレパートリーの広さに,今更ながら敬服する
  所である。


 ●歌の街・文京童謡の会/特別例会

・2012年9月18日(火)14:00,文京シビックセ
 ンター・大ホール
・東京・文京区で開催されている,歌の街・文京
 童謡の会創立18周年特別例会として,唱歌生誕
 の地・文京区で,「唱歌生誕130周年記念」,
 ~駆け足でたどる唱歌の歴史~と題したコンサ
 ート兼例会を開催。
・出演者は,歌と解説/川口京子,ピアノ/長谷
 川芙佐子,リードオルガン/相田南穂子。
 ・明治14年「見わたせば」,明16「霞か雲か」,明17「菊(庭の千草)」,明17「あ
  おげば尊し」の来歴と歌(歌とリードオルガンのコンビネーションが抜群)から始
  まり,明治3年,13,14年と改訂された,国家「君が代」の変遷や,「鉄道唱歌」
  等々から明治33年の瀧廉太郎「花」までの名曲が第1部。

・第2部は,日本人作曲の「ふじの山」から始まり,
 最後は大正3年の「故郷(ふるさと)」まで,常連
 の会員の澄み切った大きな歌声が,ホール一杯にこ
 だましていた。
・小生もコロムビア,キング,出版その他で,この流
 れの仕事を何回か経験しているが,その中でも,本
 郷中央教会で仁平利三氏に調整して頂きながら,山
 野オルガン製造No.4756番で収録した「故郷(ふる
 さと)」が忘れられない。このリードオルガンこそ
 クリスチャンでもあった故・岡野貞一氏が,この教
 会のオルガニストであった時代に使用された楽器で
 往時を回想するにふさわしいロケーションであった
 からである。
▲本郷中央教会での録音風景(2002年)。 左が仁平利三氏。


 ●福生「童謡・唱歌の夕べ」

 ・昨年,杉並公会堂で開催され,大反響を呼んだと言われるコンサートを全国公演に
  先駆けて福生市での催し。9月17日(月)16:30,福生市民会館大ホール(もくせ
  いホール)。


・作曲家の小林亜星氏・伊藤幹翁氏の共同構成で,「かなりや」
 「赤とんぼ」を代表とする大正・昭和の名曲15曲の第1部と,
 「月の沙漠」「おもちゃのチャチャチャ」「あわてんぼうのサ
 ンタクロース」等,新しい時代の名曲15曲の2部構成。
・出演は,大和田りつこ,岡崎裕美,川口京子,たいら いさお,
 稲村なおこ,雨宮知子の豪華版。また伴奏者もピアノの大久保
 洋子氏に加えて,9名による室内オーケストラ。
・今年,満80歳を迎えた亜星氏も,伊藤氏との対談出演の他,戦
 時中長野県に疎開されていた頃の名曲を,ハーモニカと川口氏
 とのデュエットで演奏。満場の拍手を受けていた。


 ●〈ドビュッシー生誕150年〉フランスの音楽

・横浜交響楽団,第641回定期演奏会(指揮:甲賀一宏),
 平成24年9月15日(土)14:00,於:神奈川県立音楽堂。

・猛暑の午後の桜木町の会場で,本項のタイトル名でのコンサート。

・曲目は,1.ドビュッシー〔ビュッセル編曲〕/小組曲(小舟に
       て,行列,メヌエット,バレエ)
     2.ビゼー/組曲「美しきバースの娘」(前奏曲,セレ
       ナード,行進曲,ボヘミアの踊り)
     3.ベルリオーズ/幻想交響曲(全楽章)
 ・ベルリオーズの作品は,大編成(4管編成)のフル・オケとカリオン(鐘)がステ
  ージ上にどう配置されるのか気になっていたが,楽屋の一部を活用し,多種の打楽
  器類をうまく配置されていたのは流石。
 
 ・古参のメンバーから伺ったところ,指揮者好みの選曲でもあったとか……。


 訃報! 南 安雄氏,横森良造氏

 故 南 安雄氏(1931.5.~2012.8.21.)
  ・一口に音楽家の世界と言っても,その窓口は極めて多いが,小生にとってこのお
   二方は,何故か御縁浅からぬ大先輩であった。
  ・南安雄氏は若松正司氏(1928~2009年)と供に,NHKやレコード会社の仕事上
   で,同業種でありながら,職業上のアドヴァイスや,ずい分多くの助言と御指導
   を頂戴したのを思い出す。
  ・京都の御自宅が出火で全焼したのを機に,北海道の自然林の中で生活されていた
   と聞いているが,残念である。
  ・本名・岡田定夫,腎不全,81歳。

 故 横森良造氏(1933.3.~2012.8.27.)
  ・アコーディオン奏者として,ずい分長期間活躍され,のど自慢やバラエティ番組
   で,自由闊達に活躍されていた。小生もその手の仕事上では,ずい分お世話にな
   ったものである。その折の親しみやすい笑顔が印象的。
  ・その前後のスケジュールの合間を縫うかの様に突然倒れられたと関係者の方から
   は伺っている。心から御冥福を祈る。
  ・虚血性心不全,79歳。


 ハワイアン音楽史
  ハワイアン~あの日あの頃


 ・ハワイアン情報マガジン“Hawaiian Fan”(編集・発行人/東海林 仁)創刊30周
  年記念イヴェントとして,日本ハワイアン音楽協会の後援によるコンサートが,9
  月3日(18:30),渋谷区文化総合センター・大和田さくらホールに超満員の熱い
  客席の中で開催。もっとも大半のオーディエンスは,かつての銀座タクト以来のフ
  ァン層と見受けられた。
 ・日本にハワイアン音楽を根付かせたと言われる灰田兄弟,バッキー白片,大橋節夫
  を偲ばせる三部構成で,
    第1部/Good Old Day's Melody :白石 信とナレオ・ハワイアンズ
    第2部/大橋節夫と歩んだハワイアン :中村順一とハニー・サウンズ
    第3部/バッキー白片は永遠に :バッキー白片とアロハ・ハワイアンズ
白石 信とナレオ・ハワイアンズ 中村順一とハニー・サウンズ バッキー白片とアロハ・ハワイアンズ
 ・豪華だったのはゲスト出演陣。残念だったのは本年逝去された尾崎紀世彦氏を偲び
  つつ,Vocalistとして浅井愼平,近衛里帆,清水峰生,高木ブー,三島敏夫の各氏。

浅井 愼平 近衛 里帆 清水 峰生 高木 ブー 三島 敏夫
 ・フラ陣として,カレイナニ早川(早川洋舞塾),レフアナニ佐竹(レフアナニすく
  ーる),窪川京子(カフラ・オ・ハワイ),田中幸子(フラ・オナオナ・オ・カマ
  イレ),太田真由美(ガーデニア・レイ・スタジオ)

カレイナニ早川 レフアナニ佐竹 窪川 京子 田中 幸子 太田 真由美
 ・驚いたのは ,8月の初めにチケットは完売状態で,企画の中心メンバーの一人,
  白石氏も,メロディーを大事にした時代の大きな財産を,今後に継承させて行く努
  力の姿勢が,これだけ大きなイヴェントに繋がったのではないかとの所感。
 ・総合司会:露木 茂



 ●第35回 童謡祭

 ・「生まれたばかりのこどもの歌と懐かしい童謡名曲を,うたのおねえさん,うたの
  おにいさん,合唱団のこどもたちが楽しく,やさしく,元気に歌います」
 ・2012年9月1日(土)14:00,板橋区立文化会館大ホール,主催:(社)日本童謡
  協会,共催:(財)板橋区立文化・国際交流財団

・うた:雨宮知子,稲村なおこ,大和田りつこ,岡崎裕美,川口
 京子,塩野雅子,たいらいさお,高橋寛,田中久美子,土屋朱
 帆,西山琴恵,山岡ゆうこ,渡辺かおり,すずかけ児童合唱団
 ピアノ伴奏:大久保洋子,上雅子,河野春美,篠崎仁美,長谷
 川芙佐子,森若三栄子,筧あづさ
 ゲスト出演:みその幼稚園
 構成:牛山 剛
・小生も童謡協会の一員として,新作「お洒落なキャベツさん」
 (和嶋克世作詩/松山祐士作曲/うた:稲村なおこ/ピアノ:
 大久保洋子)を発表。
・例年にも劣らぬ大盛況の会場。


 ●「歌の架け橋」
  杉並児童合唱団2012年サマーコンサート


・志水隆氏主宰の児童合唱団,「杉並児童合唱団」の
 今夏のコンサートが,8月31日(金)19:00,杉並
 公会堂大ホールで開催。指揮:志水隆,ピアノ伴奏
 :津島麻子,出演:杉並児童合唱団全員。
・3部からなるプログラム構成は,第1部:ビバルデ
 ィによる「四季」(作詩:中山知子),第2部:童
 謡唱歌メドレー,第3部:杉並ポピュラー。
 ・杉児のコンサートは,構成・演出が実に巧み。幼稚園児から高校生(一部大学生)
  までの年令差を,レパートリーや演技(杉児独自の様式)の変化で,舞台効果を生
  むスタイルは,今夏も健在。
 ・1時間半のショウ・タイムに仕上げる技術は流石。客席の出演者の家族グループ,
  友人グループも暑い会場の中で一段と熱気を発散。


 唄おう!!あのときの歌謡を!
  
~ボニージャックス歌の広場~

 ・2012年8月28日(火)/15:00/新宿住友ビル・シャーウッド
 ・二部構成で,一部はボニージャックスによるミニ・コンサート。二部は懐かしい
  “うたごえ喫茶・ナンバー”の参加者全員による大合唱。
 ・第一部は,ボニーらしくロシア民謡・歌曲で,しっとりと押さえた選曲であったが,
  第二部は,この種のコンサートの定番曲「リンゴの唄」から始まり,「あざみの歌」
  etc.が続き,あっと言う間の90分が過ぎた。
 ・日頃TV等では滅多に聴けない,高度成長期の名曲ナンバーが,妙に心に沁みた時
  間帯で,ボニーの固定ファンの中高年の元・青年達が,往年の「うたごえ喫茶」の
  雰囲気を,ボニーのメンバーのアトオシもあって,高層ビル51階のフロアに響かせ
  ていた。


 第27回全国童謡歌唱コンクール
  
関東・甲信越ブロック決勝大会
  

 ・8月26日(日)15:00 虎ノ門ニッショー・ホール
 ・子ども部門〈7組〉,大人部門〈7組〉,ファミリー部門〈7組〉
 ・主催/(社)日本童謡協会,テレビ朝日,新潟テレビ21,長野朝日放送
  後援/文化庁,BS朝日
  特別協賛/日本公文教育研究会
 ・11月3日(土)文化の日に,東京・五反田ゆうぽうとホールで開催される同コンク
  ールのグランプリ大会に向けての予選会。
 ・年毎にレヴェル・アップしているこのコンクール。第一次のテープ審査から勝ち抜
  いただけえり,審査(委員長・伊藤幹翁氏他,全4名)に,相当時間を費やした模様。
 ・それぞれの部門とも,選曲の妙があったのは例年通り。


 ●「沙漠の魔王」完全復刻版入手

・昭和27(1952)年頃,当時TV放送が未だ無かった時代,少
 年雑誌に掲載される数多くの冒険活劇物語に,全国の少年達
 が熱狂して,その月の発売日を待ち焦がれていた時代があっ
 た。
・小松崎茂(地球SOS,大平原児),山川惣治(少年ケニヤ,
 燃えるアリゾナ)等々の作家達が名作を連発している中,ひ
 ときわ異彩を放っていたのが福島鉄次作「沙漠の魔王」であ
 る。
・当時の雑誌絵は白黒版が当然であった世相の中で,秋田書店
 発行の「沙漠の魔王」だけは,巻頭が4色で華麗に繰り広げ
 られる大冒険物語は,一度目にした脳裏に強烈な印象を残し
 たものだ。
・マンガ家の藤子不二雄Ⓐ氏は,「この度,秋田書店創立65周年記
 念の特別企画で,あの『沙漠の魔王』の完全復刻版が出版される
 とのこと,大ファンの一人として,まことにうれしく思う。~」
・そんな復刻版を偶然の機会で入手する事ができた。
・特典として,魔王凧(昭和26年新年号付録),魔王双六(同),
 魔王カレンダー(昭和27年新年号付録)が,復刻3大付録として
 添付。
・全体としてかなりなヴォリュームだが,本HP内のミュージアム
 の項に掲載の予定。


 ●TOURSミュージカル「赤毛のアン」

 ・エステー(株)が,15年間に渡り全国的にその活動を継続しているTOURSミュージカ
  ル2012は,ルーシー・モード・モンゴメリ原作の「赤毛のアン」。
 ・全国ツアーの間隙を縫っての,8月21日(火)18:00(新宿文化センター大ホール)
  の部の公演を拝観。
 ・アン役:神田沙也加,ダイアナ:高橋愛(モーニング娘。OG),マリラ:旺なつき
  (宝塚OG),リンド夫人:大和田りつこ(童謡界の第一人者)他,若手アーティス
  ト多士済済。日体大の演技発表会で小生の曲を歌って踊った宮内良(元NHK歌のおに
  いさん)氏もその中の一人。
 ・音楽監督・作曲:山口琇也(TOURS制作チームとそのプロジェクト群)
 ・開幕からフィナーレまで,CGを駆使した若わかしいエネルギーを発散。それだけに,
  「アン」を中心とした時代背景と情感に,ジェネレーション・ギャップを甘受。
 ・大和田りつこ氏が役にはまったキャラクターで大熱演。終演後,彼女の楽屋口でも,
  立て板に水の如き大サーヴィス。


 ●Machiko Ozawa Violin Recital 2012

・ニューヨークを演奏活動の拠点にしているヴァイオリニスト
 の小澤真智子氏のヴァイオリン・リサイタルが,“Peace
 and Pssion Series vol.2”として,8月15日(水)19:00よ
 り東京文化会館小ホールで開催。

・2006年よりアルゼンチン・タンゴのソリストとして,またグ
 ループ,アーバン・タンゴ・トリオを結成,今回そのメンバ
 ーである,オクタヴィオ・ブルネッティ(P.f.)氏と,ペド
 ロ・ジラウド(C.b.)氏との三名による競演。

・とに角,伴奏者が上手い。両者供アルゼンチン出身者ではあ
 るが,それぞれ自分のタンゴ・オーケストラを結成,作曲・
 編曲・演奏家としてニューヨークのみならず,グローバルに
 活躍中とのこと。

・ピアソラの曲を中心にしたプログラムの中で,一部,二部の
 冒頭に,バッハの無伴奏ソナタ第1番と,寺尾亮編曲の“ア
 フター・アメージング・グレイス”が無伴奏で奏でられたが
 Passion Seriesの意気込みだけは,他のナンバー同様伝わっ
 て来た。


 ●横響第640回定期演奏会
  サマー・コンサート【シェイクスピアと音楽】


・平成24年7月29日(日)14:00 神奈川県立音楽堂,横浜交響楽
 団,フルート独奏/五十嵐冬馬,指揮/甲賀一宏。
・プログラム
  1.第一組曲…………………………………………小船幸次郎
  2.幻想序曲「ロメオとジュリエット」…チャイコフスキー
  3.フルートと管弦楽のためのアンダンテ……モーツァルト
  4.ハンガリー田園幻想曲…………………………ドップラー
  5.劇音楽「真夏の夜の夢」………………メンデルスゾーン
・アンコール曲として,ロンドン・オリンピックにちなんで,英国
 出身のエルガーの「威風堂々」。
 ・それにしても,この時季の横浜地域では,横響をはじめ,神奈川フィルハーモニー
  管弦楽団,八景フィルハーモニー管弦楽団,かわさき市民オーケストラ2012,聖光
  学院管弦楽団,湘南管弦合奏団,クラノワ・カルーク・オーケストラ,笛吹音楽祭,
  etc. その他管楽器系のアンサンブルなど,実に多くのコンサート(横響だけでも
  年8回)が開催されている事に驚愕している。


 Revue Fantasy in Asakusa - IV

 ・薔薇笑亭SKDのバラエティ・レビュー・ショウが,7月26日(木)浅草「コシダ
  カシアター」で昼・夜の2回公演で開催された。
 ・伊藤義久氏(yisophia@ace.ocn.ne.jp)と旧SKD28期生の西紀(にしき)佐江子
  氏の並なみならぬ熱意の結晶が,今回も満載。
 ・今回は夏のシーズンに合わせた趣向で,珍しくフラ・ダンスのチームも多数出演。
 ・ライン・ダンスも,和・洋両スタイルで登場。やはりライン・ダンスの華やかさは,
  スケールは少々スモールではあるが,レビューには欠かせぬ大きな存在。
 ・唯一の男性出演者のプッチャリン氏が,今回はクラシカルなドビュッシーの曲で,
  異色のファンタジーの世界をバルーンを使いながら演じているシーンが,全体の中
  でも出色のものであった。
西紀 佐江子 沙草 けい 北山 みつき 樋口 リコ プッチャリン


 ●角笛シルエット劇場 マリオン公演

 ・恒例の「角笛シルエット劇場・マリオン公演」が,2012年7月28日(土)~30日
  (月)の3日間6公演が有楽町マリオンで開催される。過去,サンケイ・ホール,
  第一生命ホール,そしてマリオンと転進して来た劇団公演(白石武士代表)も,本
  年で49周年を迎えるとのこと。影絵を演じる事で,これだけ歴史を歩んだ実績は,
  唯ただ賞賛に値すると考える。
  (劇団角笛の公式HP:http://www.tsunobue.co.jp/,電話:03-3994-7624)
・今回の内容は,第1部「かぐや姫」,第2部「つの
 ぶえのうた」,第3部「ももたろう」の三部構成。
 進行役の歌のおねえさん・おにいさんに,今回も稲
 村なおこ,たいら いさおの御両人を迎える。

・その公演リハーサルが,7月23日(月),緑あふれ
 る練馬文化センターで行なわれた。例年の事ながら
 歌や台詞の進行と,人形の動きとの連動の再確認が
 入念に行なわれ,小生も立ち会うことが出来た。

・本年3月に挙行された同劇団,初のアメリカ公演の
 大成功の成果の一端を,都心の大劇場で充分に発揮
 して頂きたいものである。


 ぴちぽち 第4回 童謡コンサート

 ・童謡を愛する任意の作家集団「ぴちぽちの会」(石川きんえつ氏主宰)。第4回目
  の発表会(新作童謡発表)が開催された。
 ・2012年7月21日(土)14:00,高幡不動・七生(ななお)公会堂,主催:ぴちぽち
  の会,後援:日野市教育委員会,(社)日本童謡協会,(社)日本歌曲振興会。
・第1部……心にひびく歌を……(全17曲)

 第2部……心に残る歌を………(全13曲)

 童謡・唱歌のスタンダードの名曲(牧場の朝,風の子供,
 ねむの木の子守歌他)を交え,時に会場全体での大合唱を
 組み入れた内容となっていた。なお,新作品は,全曲,メ
 ロディー楽譜にしてテキストとして一冊の曲集にされてプ
 ログラムに添付。大変な努力と感動す。
 ・出演者はピアノ伴奏者を含め,「ぴちぽち」と関係の深い方がた。地元のコーラス
  団もお馴染みのスタイルで登場。アット・ホームな肩の凝らないコンサート。
 ・大学時代からの朋友(作曲家が,偶然にも客席のとなり同士となった事に,お互い
  唖然!


 今年も夏越祭(なごしさい)盛況

 ・「ヨーイセ ハーラセ ソーラヤットコセ ヨーイセ」の威勢のいい相の手(掛け
  声)が響く宮崎の「夏越祭(なごしさい)」が,梅雨知らずとも思える7月13日~
  15日の3日間,獅子舞,だんじり(屋台楽車)を先導に,子供御輿,おんな御輿,
  大御輿の行列と共に,大勢の市民の拍手に迎えられた。本格的な夏の到来のサイン
  でもある。
 ・今回は,この伝統的民俗文化の一翼を担う一部始終を鑑賞させて頂くべく,一連の
  セレモニーを含め拝観することが出来た。詳細は省くが,音楽的観点からの所感を
  述べたい。
 ・約1000年の歴史を有する宮崎八幡宮(杉田秀徳宮司)の夏祭りの一つである本祭は,
  無病息災で夏を越せるよう祈願する祭事で,当然の事,行列の要所ようしょに宮司
  はじめ神職の方がたの随伴あり。
 ・小学生から年配者まで,それなりの統制に従って,笛・太鼓・唱謡を分担している
  点,日常見慣れている関東風のそれとは大きく異なる。かと言って,決して静か過
  ぎる事はない。冒頭述べた諸種のアンサンブルが絶妙。
 ・開始(神輿の庫出し)から最後(庫入り)まで,常に神事に始まり神事に終わると
  言う。日常の我われが忘れがちな「禮・儀」が厳然と行なわれ,参集した一般客の
  間でも,自然に進行していく光景は,特定の意味合いを除外しても,日本人の原点
  を顧みる絶好の機会であった。


 第42回 日本童謡賞・2012年童謡文化賞 贈呈式
  

 ・2012年7月2日(月),18:00より,アルカディア市ヶ谷(私学会館)。
 ・本来,雑誌「赤い鳥」の創刊日にあたる7月1日に開催される筈であるのが,諸般
  の事情で1日ずれて挙行。
 ・日本童謡賞受賞者
    冨永佳与子氏 詩集「雨の日の午後」
    宮田 滋子氏 童謡集「さくらが走る」
 ・日本童謡賞特別賞
    雨宮知子氏(歌手),田中久美子氏,すずかけ児童合唱団(ローランド芸術文
    化振興財団賞)
 ・2012年童謡文化賞
    兵庫県たつの市
 ・元JASRAC理事長吉田茂氏の祝辞,会場内全員による「赤とんぼ」の大合唱でフィナ
  ーレ。


 2012年度 定時社員総会 JASRAC

 ・2012年6月28日(木),13時30分より,新橋・第一ホテル東京5F「ラ・ローズ」
  に於いて,2012年度定時社員総会が開催された。
 ・報告事項として,平成23年度事業報告・決算報告。
 ・決議事項として,理事30人選出の件・監事4人選任の件・退任理事に対する退職金
  支給の件。
 ・開会に先立ち,私共の先輩に当たられる旧年度に逝去された会員(社員)の方がた
  (岩代浩一,あきら はるお,邱永漢の各氏ほか全12名)に対して,都倉俊一会長,
  菅原瑞夫理事長ほか参加者全員による黙祷の礼。
 ・昨年3月の大震災による影響もあり,音楽業界全体に一部タレントを除いて,活気
  がみられない総会ではあった。


 夢と希望,心のピアノサウンド
  河野春美 ピアノ・コンサート

 ・異国情緒が漂う横浜の“港の見える丘公園”に程近い“横浜市イギリス館”で,
  2012年6月26日(火)19:00~「NOCコンサートVol.3 夢と希望,心のピアノサウ
  ンド 河野春美」が開催された(主催:NOC中村音楽センター,後援:(社)日本童謡
  協会,(株)河合楽器製作所・横浜店,(株)トランタンネットワーク新聞社 お母さ
  ん大学)。
 ・“simple notes and elegant sound”を愛するピアニスト河野春美氏は,ソロ演奏
  活動の他,1993年より全国童謡歌唱コンクールの公式ピアニストとして活躍中。今
  までに2000人を超える出場者と一期一会の演奏をしてこられた。
・当日の演奏曲目は…
  1部 心おだやかに~夢
    シューベルト
      即興曲 op.142-3
    ドビュッシー
      夢
      月の光 他
  2部 心のピアノサウンド
    中田喜直
      夏の思い出
    リスト
      愛の夢
    ドヴォルザーク
      ユーモレスク
      スラヴ舞曲(連弾)賛助出演/中村守孝
    河野春美 編曲
      夢・荒城の月 他
 ・演奏の間に,河野氏自身による,曲にまつわる興味深いお話をはさんで,和やかな
  雰囲気でコンサートが進んだ。2部のドヴォルザークの「スラヴ舞曲」では,主催
  のNOC中村音楽センターの代表で,横浜在住の作曲家・中村守孝氏が河野氏との連弾
  を披露し,会場を沸かせた。
 ・コンサートの終盤に「今日のコンサートで演奏させていただき,改めて音楽の素晴
  らしさ感じ,幸せな気分です」と河野氏が語ったとおり,聴いていて心が温かくな
  る,そんな素敵なひと時であった。 
 
                                 (記:友 永 博 志)

こちらあんみ通処2012冬
 あんみ通的津軽三味線 vol. 3@銀座タクト

 ・台風一過で,突然の蒸し暑さに襲われた2012年6月20日(水),東京・銀座のタクト
  で,津軽三味線デュオ・あんみ通のライヴが開催された。演奏合間のトークでは,お
  二人とも“雨女”であることを,繰り返し公言されていたが,この日は良好な天気に
  恵まれ,会場もほぼ満席の大盛況であった。

 ・今回は,箏と笛の演奏家で「筝曲七声楽院」3代
  目,仲林利恵氏をゲストに迎え,全プログラムを
  ゲストを交えた3名で演奏するという,あんみ通
  のライヴとしては異例のスタイルであった(通常
  のあんみ通ライヴでは,ゲストを伴わないプログ
  ラムが,必ず1曲以上含まれている)。また,世
  界各国の多種多様な楽器とのセッションを繰り広
  げてきたあんみ通のお二人であるが,純邦楽器と
  の共演は極めて珍しいものと思った。


・「あんじょん6」「ネパールを旅した中国人」「ク
  ルンテープ~天使の都」などのオリジナル曲をは
  じめ,「おてもやん」「秋田音頭」「花~すべて
  の人の心に花を」など,彼女たちの“十八番”と
  も言うべきおなじみの作品がプログラムを賑わせ
  ていたが,箏や篠笛など,純和風のサウンドが一
  つ重なることにより,より豊かな響きとなって,
  これまでのライヴとは一味違う魅力で,聴衆を酔
  わせた。


 ・デビュー以来10数年,グローバルな活動を展開し続けている,あんみ通のお二人から
  は,津軽三味線のことは勿論,国内外各地の文化的情報,知識などを,ライヴを通し
  て数多く学ばせていただくことができ,いつも感謝の思いでいっぱいである。

 ・ますます磨きのかかったサウンドとともに,お二人の素敵な笑顔で,ますますご活躍
  を続けられることを,祈る思いである。
                              
 (記:西川 紳一郎)
  
※あんみ通 公式HP:http://www.anmitsu.info/
  ※筝曲七声楽院 公式HP:http://www012.upp.so-net.ne.jp/sitisei_gakuin/index.htm



 横響第639回定期演奏会
 (青少年のための音楽会)


 ・6月20日(水)19:00~於:神奈川県立音楽堂の639回定演は,タイトルは【知ら
  れざる交響曲の名曲②】と題して,シューベルトの第8番「未完成」1,2,3楽
  章とポール・デュカスの交響曲ハ長調1,2,3楽章(全曲)。管弦楽:横浜交響
  楽団,指揮:甲賀一宏。
 ・「未完成」3楽章を正式プログラムに加えるのは,大変珍しい。
  1,2楽章における音楽性,芸術性,完成度の高さは,今更論をくり返す迄もない
  が,シューベルト自身の1969年に発見された自筆譜の断片,新資料,残されたピア
  ノ譜等による再オーケストレーション等を発行した,Philip Legge版によるとの事。
 ・シューベルトの自筆譜で想い出すのは,約11年前に,河野浩一郎氏(ベートヴェン
  研究家),杉谷昭子氏(当時ドイツ・デュッセルドルフ在住のピアニスト)らと共
  に,ウィーン楽友協会の2階にある資料室や大ホールで遊んだ頃の記憶である。
  資料室前の廊下に飾られていた珍しいプローポーションのベートーヴェンの塑像が
  印象的。
▲杉谷昭子氏と小生夫婦 ▲楽友協会ホール,黄金の間の天井装飾
 ・デュカスの作品は,彼の活動した時代背景,作品履歴を見ると,つい「魔法使いの
  弟子」を連想しがちであるが,国内でも滅多に演奏機会の無いこの名曲(難曲)を,
  横響が精一杯丁寧にチャレンジしている姿勢に敬意を表する次第。


 《平成24年度第1回通常総会》(社)日本童謡協会

 ・平成24年6月18日(月)14:00~アルカディア市ヶ谷(私学会館)
 ・湯山昭会長,宮中雲子副会長他各理事出席
 ・審議事項として
   平成23年度事業報告及び収支決算について
   監査報告
   その他
 ・報告事項として
   第24回日本童謡賞及び2012年童謡文化賞受賞者について
   法人移行認可申請の進捗状況について
   第35回童謡祭の進捗状況について
   第27回全国童謡歌唱コンクールについて
  (当コンクールの名誉大会委員長の三笠宮家寛仁親王殿下のご逝去に伴なう善後策)
   その他
 ・参加人数が例年より少なめであったせいか,予定時間内にて終了。


 第8回 神谷グループを聞こう会
  
喜寿を迎えたお祝いライブ

 ・2012年6月17日(日)15:30 於:地下鉄中野坂上・ハーモニーホール
 ・ギター奏者・神谷正行氏「私もこの2月11日で,無事喜寿を迎える事が出来ました
  ので,77歳の記念に,わが青春時代の映画音楽を特集する事に致しました。…」
  往年の名ギタリスト:未だ現役で「杉良太郎」劇団の音楽監督として活躍中。
  「神谷ファン」のオーディエンスで満席。
 ・グループには,池野成秋(Pf),横内丙午(K.B.=往年のGt.横内章次ジュニア,
  武田光司(Dr.)等々、一流のジャズ・ミュージシャン。
 ・ゲスト・ヴォーカルに高橋伸寿,首藤昌子。
 ・慕情、ムーン・リヴァー、時の過ぎゆくままに,酒とバラの日々,ジェルソミーナ,
  ゴッドファーザー等々,シャーリング・トーンをベースに,Sax,Tpt,Pf,Synth,Bs,
  そしてE.Guitarのコラボレーションが,耳ざわりの良いジャズ風BGMとして,
  “アッ”と言う間の2時間半。
 ・今回もアンコール・ナンバーとして,文部省唱歌の中から「♪松原遠く 消ゆると
  ころ~」の“海”をホール全体の大合唱でフィナーレ。
 ・終演後,ステージに登場しなかった,かつての大スターOB連が8人程集合。乾杯の
  かけ声と共に同窓会宜しく,青春時代のバクロ話と薬自慢大会。そう言えば,この
  OB連の中で,数名が逝かれたとの情報交換。御冥福を祈る次第。


 弘明堂コンサート・シリーズ Vol.2
  アメソラ・コンサート

 ・小生が長年お世話になっている,鍼灸の弘明堂治療院(院長:坂井秀雄師)が,治
  療活動の一環として開催しているコンサートが,2012年6月16日(土)16:00より,
  西武新宿線武蔵関スタジオ・ワイズで挙行。
 ・今回のテーマは「雨」。そして後半はタンゴの巨匠「アストル・ピアソラ」の特集。
  そこからのネーミングが「アメソラ」。
 ・ぴあの(倉島明子),ヴァイオリン(田尻かをり),マリンバ&パーカッション
  (松井朋子)の3人がレギュラー・メンバーで,随時ゲスト(今回は松井氏の母校・
  国立音大の先輩・宿里麻波氏がマリンバで登場)が出演。
・第一部…雨にぬれた朝(トラディショナル),
     雨だれ(ショパン),雨にぬれても
     (バカラック)~雨に唄えば(ブラウン),
     雨の季節が終わる時(渡邉達弘),
     Rain(坂本龍一),
     『お菓子の世界』より(湯山昭)

 第二部(ピアソラ特集)……タンゴ・エチュード
      No.3,ナイトクラブ1960,アヴェ・マリア
     タンゴ組曲より タンゴNo.1,
     オブリビオン,鮫
 ・坂井院長の言「心身一如,身を治すには心の充実が東洋医学上,最も重要。心を豊
  かにするには,健康な身体を保つ努力の継続に励むこと」そのために「心の癒しの
  一部として,このコンサートを生かしてほしい」との講演もあり。
 ・普段は,「甘いものはダメ!」と,うるさい程の口ぐせが,この日ばかりは,ソフト・
  ドリンクとケーキ付のアット・ホームな雰囲気の内にアンコールとなる。(曲名は
  不明)
 ・『お菓子の世界』の作曲家・湯山昭氏に,童謡協会の総会でお目に掛かった折,こ
  の話をした所,非常に喜んでいらしたのが印象的。

                               松 山 祐 士


 「ムーンライト・クルージング」ホノルル~東京'12
  Hawaiian Night

 ・6月12日(火),夜(18:30)の銀座・博品館は,今年も雨に打たれながらの舗道を行
  く鑑賞となる。ここ2~3年は,季節柄止むを得ないジンクスなのであろうか?
 ・浅井愼平氏(構成・演出・歌・ナビゲーター)と白石 信とナレオ・ハワイアンズ
  のジョイント・コンサートも毎年恒例になっているステージ。浅井氏「さぁ,星空
  の下で音楽の船に乗りましょう! ホノルルへ。東京へ」
・白石氏曰く「ハワイアンの全盛期に量産されたプロの作
 曲家による珠玉の名曲の中から,今宵は何曲演奏できる
 か楽しみ~」。定番のスタンダード・ナンバーなしの,
 シンプルで美しいハパハオレの再発見のテーマに沿った
 良い内容に満席のオーディエンス諸氏方も唯うっとり。
 実時間より,遥かに短く感じた内容。
・無論ヴォーカル,フラ・チームもプログラミングされた
 が,予定外の飛び入りで,Voc. 清水峰生氏のオハコ
 “Hawaiian Cowboy”も楽しませてくれた。
・白石氏の「博品館でのコンサートは,私達ステージに上
 がる者にとって楽しみであり,勉強の場所でもある…」
 傘寿を迎える達人の含蓄ある言葉として,重く受けとめ
 たい。
 ・雨足を気にしながらのフィナーレ「銀座カンカン娘」の全員合唱は,今年も健在。
  次年度も関係者の皆様方にかくあって欲しいと熱望。

                               松 山 祐 士


 みんなでおどろう45

 ・2012年6月20日,日本フォークダンス連盟監修・解説によるCDアルバム「みんな
  でおどろう〈45〉」が発売される。今年度の作品にもスタッフとして参加させて頂
  いた事に,深い感慨を覚える。録音したのは,今年の3月下旬。

・みんなでおどろう45
    曲名/国名/編曲者
 1. トラキア地方の踊り~プラーヴォ・トラキースコ、トゥリテ・プティ
                               /ブルガリア/松山祐士
 2. ラ・レヴォルカーダ/メキシコ/松山祐士
 3. ヴァルチック/ポーランド/森田一浩
 4. ハヴァスタチ/ロシア/森田一浩
 5. ポルカ・オ・バークメス・フロン・カル/スウェーデン/松山祐士
 6. ジプシー・ドリームズ/スコティッシュ・カントリー・ダンス/森田一浩
 7. ナオ・ヴァス・アオ・マル・トーニョ/ポルトガル/松山祐士
 ・尚,2011年発売の「みんなでおどろう〈44〉」,2010年発売の「みんなでおどろう
  〈43〉」の内容は下記の通り。

・みんなでおどろう44
    曲名/国名/編曲者
 1. トゥリテ・スップキィ/マケドニア/松山祐士
 2. ストロント・エン・バベリ/スイス/森田一浩
 3. ビィズルカ/フランダース地方/松山祐士
 4. カム・ダンス・クララディーン/ベルギー/松山祐士
 5. クヤヴィアク・ウォヴィツキ/ポーランド)/森田一浩
 6. ユングフェル・リーシェン/ドイツ/森田一浩
 7. カバリート・ブランコ/メキシコ/松山祐士
・みんなでおどろう43
    曲名/国名/編曲者
 1. チィナイユェン/中国/松山祐士
 2. ラ・シャンペロアーズ/フランス/松山祐士
 3. マズルカ・フロム・ザホリー/スロバキア/森田一浩
 4. シュタイティシュア・バイエル(スモロフ)/チェコ/森田一浩
 5. サンタ・ロサリーア/メキシコ/松山祐士
 6. グッド・マン・オブ・ケンブリッジ/イングランド/森田一浩
 7. ラングボウム・フェア/スコットランド/松山祐士
 ・このシリーズ「みんなでおどろう〈1〉」は,調べてみると1981(昭和56)年が最
  初に録音・発表された時で,それは実にさかのぼること31年前になる。小生は第1
  回の参加以来〈45〉集までこの楽しい作業を継続させて頂いている。

 ※全国のCDショップで発売中。店頭にない場合は,日本フォークダンス連盟(TEL:
  03(3469)8706,FAX:03(3469)8730)まで。


 モーツァルト室内管弦楽団
  第54回定期演奏会

・2012年6月10日(日)14:00/日本橋公会堂4階ホール
  ピアノ独奏:福富彩子,指揮:高橋隆元,
  管弦楽:モーツァルト室内管弦楽団。
・曲目
  1.歌劇「フィガロの結婚」序曲 K.V.492
  2.ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.V.491
  3.交響曲 第41番 ハ長調 K.V.551「ジュピター」
・当オーケストラは1972年設立。毎年2回の定演を中心に活動。
 これまでにモーツァルトの交響曲,ピアノ協奏曲の名作のほと
 んど,ヴァイオリンおよび管楽器のための協奏曲の大半,レク
 イエムや著明なミサ曲のほとんどを演奏。今回が創立40周年の
 記念演奏会。
 ・近年はモーツァルトとなじみ深いハイドンやベートーヴェン,シューベルトなどの
  作品も随時取り上げているとの事。
 ・印象的であったのが,モーツァルト最後の交響曲「ジュピター」終演後のアンコー
  ル・ナンバーに,交響曲第1番(K.V.16)を用意されていた事で,「ジュピター」の最
  終章に登場する「ド・レ・ファ・ミ」の音形が,弱冠8歳の大天才がK.V.16の2楽
  章にインサートしている具体例を,指揮者とオケの皆さんで解説して,そのあと全
  曲をサーヴィスして下さった。流石モーツァルト・オタクの集団である。


 『児童文学の道にたどり着くまで』
  ~本との出会いから創作活動へ~

 ・詩人・童話作家・エッセイストとして知られる,「こやま峰子氏」の講演会が,やや
  肌寒い梅雨模様の横浜市技能文化会館で,2012年6月9日(土),9:30より開講。
 ・第一部「私が児童文学にたどりつくまで」,第二部「たからものがいっぱい」「夢
  につばさを」を中心に。
 ・幼少時(戦争体験)から始まり,詩人・童話作家として大成するまでの過程と,絵
  本集の大ヒット作家としての心情等を,ポイントを絞って話しかける。
 ・半生を回顧し,仕事上の良きパートナー(彼女の場合は本の編集者)に出会えた事。
  次に女性として二人の美智子さん(川田美智子,樺美智子)に遭遇できた事。それ
  を起因の一つとしない,キャンペーン・ブック・ライターの一面がある事etc.。
 ・以前より,お顔と後芳名は存じ上げてお居り,童謡協会等のパーティーでも何回か,
  お目にかかっていたので,拝聴する事に……。


 JCDA「合唱の祭典2012」オープニング・コンサート

 ・2012年6月8日(金)18:30,東京・王子北(ほく)とぴあ・さくらホール/主催:
  JCDA日本合唱指揮者協会,東京都北区文化振興財団,北区合唱連盟/後援:朝日新
  聞社,音楽之友社,カワイ出版,全音楽譜出版社,全日本合唱連盟。
・この日,3日間に及ぶイヴ
 ェントの第1日目のオープ
 ニング・コンサートとして
 「歌い継いでいくVol.2~
 大中恩・湯山昭~」が開催
 され,大中恩氏(88歳・米
 寿),湯山昭氏(80歳・傘
 寿)の祝賀の意味もあり,
 それぞれ新作をも含めた代
 表作を披露。
・トーク・コーナーを挿んだ
 二部構成:合唱への誘いを
 含めた第一部,両大家の童
 謡の代表曲と将来の合唱曲
 の展望を睨んだ第二部。フ
 ィナーレは約200名から成
 る大混声合唱を,両大御所
 が自作を指揮。流石にヴォ
 リューム感はたっぷり。
 ・それにしても,おふた方供のお元気な姿に感服。お口の方は普段にも益して饒舌。
  大中氏の三枚目的パフォーマンスが会場中の爆笑を誘う。

                                             松 山 祐 士


 「ぴちぽちの会」への投稿

・「ぴちぽちの会」と言う新作童謡の「歌づくり」の集団が,
 東京・日野市在住の石川きんえつ氏の主宰で,その活動が顕
 著になって来ているが,大正7年に鈴木三重吉氏により創刊
 され,私どもの大先輩に当たる北原白秋,成田為三,山田耕
 筰氏などが中心になって作品を発表した雑誌「赤い鳥」が発
 刊されて約100年を迎えるに当たり,各地でも童謡の再認識運
 動が活発化している。
・地道な作業ではあるが,「ぴちぽち」の会報の中から「あさ
 りが きゅっ」(悠木一政作詩),「あぶりだし」(塚本りょう
 こ作詩),「でっかい でっかい」(皆藤光男作詩)の三篇に作
 曲させて頂いた。
・「赤い鳥」運動の当初の頃の諸もろの状況を回想したとき,
 自らの立ち位置を客観視する意味においても,是非作品とし
 て記録しておきたい意欲を感じた内容であったからである。
「赤い鳥」創刊号の表紙


 角笛シルエット劇場 49

 ・半世紀近くの活動実績を誇る,影絵の人形劇団:角笛(つのぶえ)の本年度の公演
  が本格化して来た様だ。
 ・ヨーロッパ,イスラム圏,東アジア諸国など,海外公演も豊富な「角笛」が,初の
  アメリカ公演を今年3月に挙行。「日米桜寄贈100周年記念公演」として,ワシン
  トン,ニューヨークで開催。
 ・三面からなる大形スクリーンを携行しての移動は,舞台上からは計り知れない苦労
  をも伴なった様子であったが,幸いにも各都市・各会場ともに,非常に好意的な反
  応と感想を得て,大成功の内に無事帰国。スタッフやキャストを含めて,二十名近
  くの劇団員の無事を,関係者の一人として,何よりの喜びに感じた次第。
 ・プログラムは,「かぐや姫」〈英語版・日本語版〉(翻訳と声の出演も担当したグ
  レッグ・アーウィン氏が大熱演)と,「さくら」に因んだ童謡集。

▲ワシントン/ケネディ・センター ▲満席のケネディ・センター ▲ニューヨーク/アメリカ自然史博物館
 ・国内公演は,ニュー・ヴァージョン「かぐや姫」「ももたろう」「つのぶえのうた」
  で,既に全国各地で開始されているが,東京公演は7/28・29・30,マリオン11Fの
  有楽町朝日ホールに決定。
 (チケットの予約・お問合わせ Tel:03-3994-7624 Fax:03-3994-7635 劇団角笛まで)
 ・東京公演では,タレントのたいら いさお,稲村なおこ両氏も生出演。楽しい歌の
  おさんぽをサポート予定。


 東京マンドリン・アンサンブル/40周年記念
  コンサート 2012

 ・2012年6月3日(日)13:30,於:日本青年館大ホール。
 ・1961年,竹内郁子氏が結成したマンドリン・アンサンブルが,1972年には東京マン
  ドリン・アンサンブルと改称。以来,日本のマンドリン界をリードし,その功績は
  絶大。数次にわたる海外公演を含め,国際的な評価を獲得している団体。
 ・本年度は40周年記念コンサートとして,第一部:クラシック。ナンバー,第二部:
  ポップス・ナンバーで構成され,とかくマンネリになりがちな音色に,最大限の創
  意・工夫を織り込んでの大熱演。
・第一部
   ハチャトゥリアン,ラフマニノフ,チャイコフスキーの
  名曲を,マンドリン用に改編。
・第二部
  “ビートルズ”と,言えば?
  “チャップリン”と,言えば?
  “にっぽんの歌”と,言えば?
  “グレン・ミラー”と,言えば?
  “アイドル”と,言えば?
 ・演奏は竹内郁子と東京マンドリン・アンサンブル,編曲・指揮:たかしま あきひこ
  (アイドル・ソング・メドレーはKANTA氏の編曲)
 ・プログラムに掲載されている歴代の指揮者,吉沢博,藤本寿一,三石精一各氏の写
  真を拝見していると,全員小生と共に活動されていた方がたばかりだが,すでに鬼
  籍に入られた先輩の面影を,当時の様子と共に懐かしく40数年に渡る舞台を思い出
  しながら,確実に時代の変遷をも喚起させられるコンサートではあった。


 Revue Fantasy in Asakusa ─ Ⅲ

 ・2012年5月31日(木)19:00,浅草ROXビル「コシダカシアター」,西紀佐江子氏
  (元SKD28期生)主宰による薔薇笑亭SKDの定期公演を参観。
 ・地下鉄田原町の階段を登った出口を降り立った途端に鼻をくすぐるのは,懐かしい
  「花屋」のソース・ヤキソバの香りだが,不思議な事に,この瞬間に浅草と言う別
  世界に来た実感を持つ事は,学生時代以来,全く変わらない現象である。
 ・仕事上の所用で稀に訪れはするが,今回田原町の交叉点から雷門方向に,東京スカ
  イツリーの巨大な姿を望洋できた事に少々感動。意外にも従来からの風景に溶け込
  んだ勇姿にそれ程の違和感は覚えない。
 ・浅草六区にある会場への途中,大分近代化されたビル街にはなっているが,「フラ
  ンス座(今は寄席)」「ロック座」等々,往年の歓楽街のにぎわいを思い起こさせ
  る看板に,何故かホッとした。
 ・ところで公演の方であるが,過去何回かの公演にも増して,より浅草的な色彩が強
  く,出演者のみならず,客席の「○○チャン」等のかけ声,音楽,照明,衣裳,メ
  ークなど,地域性を売りにしている所を新鮮に感じた。
 ・チャップリンならぬプッチャリン氏や,手品(プログラムはマジック),伝統的な
  和物の踊り,歌など洋舞の間に登場したが,何と言ってもレビューの華であるライ
  ン・ダンスが狭いステージ一杯になる10人での迫力は,フィナーレの豪華さと共に
  印象に残る構成になっていた。
 ・合羽橋通りの入口から国際通りを経由して,束の間の感傷に浸りながら帰路につく。


 綾の会「夢つむぎコンサートXVI」

・2012年5月27日(日)17:30より,東京・新橋のアルテリーベ東
 京に於いて,ボニージャックスの西脇久夫氏プロデュースによる
 第16回「綾の会:夢つむぎコンサート16」が開催された。
・「綾の会」は,1996年以来,西脇氏が代表として,童謡,日本歌
 曲,新しい歌謡曲等々幅広い音楽ジャンルから,新曲の発掘・発
 表を継続しているアーティストの会。
・過去の同会の作品の中から,NHKみんなのうた,ラジオ深夜便
 のうた,新ラジオ歌謡など,いろいろと公表されている実績を有
 する特殊な団体。
 ・今年,いろいろな偶然が重なり,詩人の人見敬子氏の作品「ひまわりの詩(うた)」
  を松山祐士が作曲,歌:眞理ヨシコ,ピアノ伴奏:石黒孝子で,他の30曲と共に発
  表させて頂いた。
 ・「ひまわりの詩」については,ここ数年来,国内各地で発生した種々の不幸をのり
  越えて,季節の流れの中で,ひたすら成長し,よろこびの命を咲かせると言う内容
  の曲を,眞理さんらしい説得力のある歌唱で,真夏の太陽を連想させる作品に仕上
  がった。関係された各位の方がたよりの賜物として,さわやかな一瞬を提示できた
  事を自負している次第である。


 岩井のぞみ ピアノリサイタル

 ・天性の音感で眼の障害を乗り越え,この日初のリサイタルを開いた女流ピアニスト
  岩井のぞみ氏の演奏を,2012年5月24日(木)19:00より東京・紀尾井ホールで拝
  聴した。主催:(株)ハーモニー,後援:(公)日本ピアノ教育連盟,(社)全日
  本ピアノ指導者協会。
 ・ピアノは4歳から始め,桐朋音大卒業後渡米,TEXAS CHRISTIAN UNIVERSITY SCHOOL
   OF MUSIC の ARTIST DIPLOMA PROGRAM に在籍中。生来の弱視が数年前から全盲と
  なり,その障害を乗り越えながら,アメリカで学びつつ演奏活動を積極的に行なっ
  ているとのこと。本年3月日本にて初レコーディング(5月CD発売)。
・プログラム
  第一部
   シューベルト ピアノソナタ 第21番 変ロ長調 D960

  第二部
   1.J.S.バッハ    トッカータ ホ短調 BWV.914
   2.アルバン・ベルク ピアノソナタ 作品1
   3.ショパン     バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
 ・プログラムの配列を見た瞬間,多くの方がたが第一部と第二部の順番が普通は逆に
  感じたと思われるが,彼女の強い要望により,かねてより信望しているシューベル
  トの4楽章からなるソナタ全曲を冒頭に据えたとのこと。
 ・バッハとベルクの演奏が,彼女の感性を最も強く感じさせた内容になっていた様に
  思われた。
 ・ほぼ満席となった会場に,多くの障害者の方がたと共に,主人に忠実な何頭かの盲
  導犬を目にして,始めての体験に別の意味での感動を覚えた。また,ヴァイオリン
  の和波たかよし氏,ギターの荘村清志氏も元気な姿を見せていた。


 岡庭矢宵による Sefarad Judeo を聴く

・2012年5月23日(水)19:30より,東京・恵比寿のアート・カ
 フェ・フレンズでの“セファルディ・ユダヤ~魂の紡ぐ歌~”
 のコンサートを聴く。
・出演者は,以前に当コラムでも紹介した,岡庭矢宵(おかにわ
 ・やよい)氏のヴォーカルと伴奏の海沼正利氏(カーヌーン,
 ダルブッカ奏者)のデュオによる,「愛と人生と希望」を紡い
 だ一大抒情詩のエスニック音楽コンサート。(株)フロレスタ
 ンが主催し,イスラエル大使館が後援。
 ・岡庭氏とは以前会食したこともあり,事前に予備知識を得ていないと,中なか理解
  できない表現内容ではあった。全12曲の言語(曲のタイトルは日本語)は全く不明
  であったが,流れの中で,かつて遊んだトルコ,別の形で訪問した中欧・アラブ諸
  国と,オスマントルコの軍楽隊の影響を色濃く受けた歴史と文化が交叉した複雑な
  人種的感情を,詩と歌と舞により表現したものである。
 ・音楽的内容でも,一般的に知名度の高い「ウシュクダラ」や「ドナドナ」が突然唄
  われたりしたが,無論かつて聴き覚えのある現地様式であった事は言うまでもない。
 ・近くのテーブルに陣取っていらした外国の方がた(多分イスラエル人数名)が,曲
  によって小声ながら唱和したり,手を動かしたりしていられたのが印象的。
 ・それにしても人間の心の不思議さは,1000年近く前の平安時代末期の貴族社会,終
  戦直後の荒廃した東京・蒲田を舞台とした人間模様,世界一の電波塔の開場に沸く
  大衆のUpされた表情,それらの事例を同時的に伝えるTV情報を,その本質に対して
  の特別な違和感を覚えにくい点である。そんな今日の時代背景を見るからこそ,イ
  スラム文化・ユダヤ文化,そしてその音楽の響きのルーツを考える時間を持てた事
  に,このコンサートの関係者に対し,感謝の念を表したいものだ。
注)1:

注)2:
注)3:
Sefarad(かつてのイベリア半島で対峙していた,キリスト教系住民とイスラム系住民,そしてそのはざ間に翻弄されていたユダヤの人たちの総称)
カーヌーン(横にして弾く,イスラム系のハープ)
ダルブッカ(現代のボンゴを竪型にした様な,アラブ系の打楽器)


 どっぷりジプシー@学芸大学

 ・ 2012年5月18日(金),依田彩(よだ・あや)氏と,“パコ細川”こと細川晶生(ほ
  そかわ・あきお)氏のデュオによるライヴ,「どっぷりジプシー」が,東横線・学芸
  大学駅前の「珈琲美学」で開催された。依田氏は,自身のオリジナル曲をはじめ,ジ
  ャズからボサ・ノヴァ,クラシックなど幅広いジャンルにわたりレパートリーを展開
  させているヴァイオリン奏者。細川氏は,フラメンコをメインに,パフォーマンスを
  交えたパワフルかつエキゾチックな演奏が魅力的なギタリストである。そんな二人に
  よって企画された「どっぷりジプシー」は,1月,4月に続き,今回で3回目を数え
  るという。

・ライヴは,2ステージによる構成。今
 回は,弊社で発行・発売している楽譜
 ピース3点「エクアドル」,「ヴェラ
 ノ」,「ルア」を,氏のCDと一緒に
 会場で販売させていただき,このうち
 「ヴェラノ」1曲を,今回の演目に加
 えていただいた。このほかには,依田
 氏のオリジナル曲「ねこ会議」
 「False Lover」などに加え,「ハン
 ガリア舞曲 第5番(ブラームス)」
 「チャルダッシュ(モンティ)」など
 ライヴ名の“ジプシー”にふさわしい
 曲目も。

 ・更には,氏の“十八番”とも言うべき,「ルパン三世のテーマ(大野雄二)」,「リ
  ベルタンゴ(ピアソラ)」などが,会場を大いに盛り上げた。そしてアンコールでは
  「上を向いて歩こう(中村八大)」,「見上げてごらん夜の星を(いずみ たく)」
  が,震災の一日も早い復興を願うかのように,しっとりと奏でられた。
 ・ホットでキレのあるヴァイオリンの音色と,情熱あふれるギターのサウンドは絶妙に
  マッチング,息の合ったトークも相まって,会場は盛大な拍手で沸き上がった。
 ・なお,「どっぷりジプシー」の続編が,7月25日に開催予定とのこと。これ以外で
  も,両氏はそれぞれの持ち場で精力的に演奏活動を繰り広げるという。気が付けば,
  夏はもうすぐそこ。寒くて厳しい冬が長かっただけに,二人のサウンドが,今年の
  夏を熱く盛り上げてくれることに期待を寄せつつ,精一杯応援したいという気持ち
  で一杯である。

※ ヴァイオリニスト 依田 彩 公式サイト:http://yodaaya.com/
  フラメンコ・ギタリスト 細川 晶生 公式サイト:http://www.geocities.jp/hosopaco/

※ 依田 彩 ヴァイオリン・ピースは,こちらをご覧ください。


                               
(記:西川 紳一郎)


●GUNDAM front Tokyo


・今年のG.W.最後の5月6日(日),ゆりかもめ台場駅か
 らすぐ近くのDiver City Tokyo Plaza前に設置された地
 球連邦軍・ガンダムの巨大実物大立像を,友人一家の案
 内により東京・東静岡・東京と3回目になる公開を鑑賞。
・因みに,ガンダムのモビル・スーツのデフォルト(初期設
 定)'79年版によると,
  全高/18m
  重量/60t
  出力/65,000馬力
  速力/地上走行最高時速130km
  素材/超鋼合金属ルナ・チタニウム
  武器/ビーム・サーベル ガンダム・シールド
     ビーム・ライフル ビーム・シャベリンetc.
  用途/機動歩兵 主に白兵戦用
  乗員/主にアムロ・レイ

・1/1ガンダム立像は,公開の度毎にそのコンセプトが
 変更されているとの事であるが,その細部については,
 会場にも多数来場されていた熱烈なガンダム・ファンの
 方がたにお譲りしたい。
・会場には,多くのグッズ,参考資料,ディオ
 ラマ(パノラマ)の数かずと共に,“DOME-G”
 として,「直径16メートルの半円形ドーム・
 スクリーンが特設され,CGで表現されたMSが
 繰り広げる戦闘シーンなど,新規制作された
 約12分の映像が映し出される」(写真①)

・冒頭のオープニング・シーンで,小生の作品
 が活用されている事に,総監督の富野由悠季
 氏をはじめ関係者各位の皆みな様に,深い敬
 意と感謝の念を申し上げたい。

・今や世界的なキャラクターへと成長した,フ
 ァースト・ガンダム時代に参画できた誇りを
 持ちたい。

 (写真②:1979年当時のオリジナル表記)



 日本のお手玉の会

 ・2012年5月5日(土),今年のG.W.も残り2日間となったこの日,東京銀座・三
  越の9Fで,日本のお手玉の会(会長:宮中雲子氏)によるお手玉教室,折り紙教
  室,コマ廻し教室など,日本の伝統的手あそび数種類の実演・紹介とミニ・コンテ
  スト(1級~10級)がテラス・コートで開催された。
・この日は珍しく好天に恵まれた事と気分転換を兼ねて,久し
 振りの銀座かいわいを散歩しながら,この催しを見学した。
・子供の頃,姉たちが家で普通に行なっていた行為が,今日,
 改めて系統だったその説明を聞いていると,お手玉の作り方
 や遊び方,折り紙の多様なヴァリエーション,子供の頃のメ
 ンコ遊び等など何とも懐かしく,またその伝統を継続して次
 の時代にリレーすべく,若いオーディエンスも想像以上に多
 かった事に感動を覚えた。


 第32回/多摩Family Singers Concert

 ・「1972年発足の児童合唱団,多摩ファミリー・シンガーズ,歌い続けているうちに
  35年が経ちました…」主宰者・作詩家・作曲家・指揮者でもある,高山佳子氏の冒
  頭のことばである。

・2012.4.29(日),14:30,多摩市立
 関戸公民館/ヴィータホール
・ここ5~6年,連続して拝見している
 が,東京西部の地方都市である多摩市
 に於けるその活動は,同市教育委員,
 同市童謡友の会,(社)日本童謡協会
 等々の支援があるとは言え,長く持続
 しつつ,下は4,5歳から上は高校3
 年生までの児童活動を牽引されている
 御努力に拍手を贈りたい。
・前回まで使用されたいたパルテノン多
 摩ホールから,今回は久方振りに聖蹟
 桜ヶ丘駅前に場所を移しての公演。
 ・前回は東日本大震災直後の時期でもあり,全員の黙祷から開始されたものだが,今
  回もアヴェ・ヴェルムコルプス(W.A.モーツァルト)の厳粛なナンバーが開幕曲。
  この年代でのアカペラ・コーラスは,練習に相当の時間を費やした事を推測する。
 ・以下,第一部は児童合唱の名曲・新曲・当合唱団のスタンダード。第二部は合唱組
  曲「くるみ割り人形」(チャイコフスキー)

・「くるみ割り~」は8回目の上演との事で,35年の歴史の中で
 父母の会が精魂込めて作った衣裳や小道具・大道具を使用して
 の合唱ミュージカル。他の数団体に対しても引けをとらないフ
 ァンタジーの世界を,連弾のピアノ伴奏でまとめていた。
・童謡協会の副会長や役員の御歴れき,多摩市長や同市文化振興
 財団の方がたも,熱心な拍手を贈っていられた。
・高山氏の更なる御健勝を祈念するものである。
  高山佳子氏と


 G.C.(一般体操通信) No.26

・G.C.(Gymnastics Communication/一般体操委員会)の
 2011~2012版=第26巻が,この4月1日,(財)日本体操
 協会/一般体操委員会より発行された。
・今回は2011年4月1日から2012年3月31日の期間に挙行さ
 れた一般体操委員会関係の多岐にわたる事象について,報
 告・情報を満載した年鑑形式のフル・カラー小冊子である。
・年度内役員(委員長:荒木達雄・日本体育大学教授)を始
 め,昨年のスイス・ローザンヌで挙行された世界体操祭
(14th World Gymnaestrade)の細報や,国内外の活動報告,
 参加資格,登録手続,事業計画等々を掲載。(役員・中心
 メンバーの構成が数年前とは一新され,若返りと質的変貌
 が目を引く。)
 ・G.C.No.26と共に,演技の記録となる下記映像資料数点を贈呈して戴いた事を深
  謝する。
   1.14th WORLD GYMNAESTRADA FIG GALA in LAUSANNE
   2.2011 第14回世界体操祭 日本の夕べ
   3.第43回 演技発表会(日本体育大学,日本体育大女子短期大学部 体操部)
   4.さんまのからくりTV“SUPER”
      最強アスリートとご対面!さんま日体大に一日入学SP
   5.ラヴェンダー体操 Lavender Exercise
   6.4分間で観る日体大の全容!! Yes You Can!

 1  2  3  4  5  6
   ※映像資料制作:株式会社 ビデオ アート クリエイティブ


 「愛と誠」実写版制作のこと

 ・1974年8月末の或る熱い真夏日の夕刻,当時六本木交叉点に程近いビルの中にあっ
  たワーナー・スタジオ内の或る一室で,アニメ製作会社「東京ムービー」の担当ス
  タッフ,作曲家・渡辺岳夫(故人),末席に編曲者としての小生。そう言った面々
  が,或る人物の登場を待っていた。約1時間後,5~6人のスタッフと共に,白い
  ジャケットにサングラスを着用して威風堂どうと登場したのが,当時一世を風靡し
  ていた全盛時の梶原一騎先生(故人)である。

 ・テレビドラマ「愛と誠」の主題歌「わたしの誠」の制作・録音の打ち合せの当日の
  一コマであるが,レコード発売が当時の東芝レコードであった為,当然レコード会
  社のディレクターK氏も参加していた。これも偶然の事であるが,K氏とは大学時
  代の後輩として,学生時代に当時軽音楽部と言う一括りの組織体の中に所属してい
  た仲間同士であった。これが人の縁であったのか,その後「アタックNo.1」「サン
  ダーマスク」,再放送用「サザエさん」等の作品に携わる事となったのである。小
  生にとり,人生上の不思議な契機となったのである。

 ・本年6月,角川映画・東映により劇場版の「愛と誠」が公開されるとの事で,この
  情報を最初に提供して下さったのは,過去30年近く,毎月の様に開いている某「懇
  親会」のメンバーの中の,女性軍団である。


 桜色の思い 詩音 詩音
  ─上 明子 作品による─

 ・2012.4.21(SAT)18:00(ムジカーザ)
 ・代々木上原のムジカーザでの女流作曲家・上明子(かみ・あきこ)氏による第3回
  目のサロン・コンサート。
 ・出演は,ソプラノ:塩野雅子,ピアノ:浦野映子。塩野氏は,過去20年以上,上氏
  の作品を発表されているのだが,毎回伴奏を務めている明子氏の愛嬢・雅子氏が産
  休との事で,今回のピアニストが変更となる。
 ・二部構成のステージは,1984年作の「たね」(こやま峰子・詩)から始まり,2010
  年作の「アルタン・ツェツェグのこもりうた」(星乃ミミナ・詩)までの20数曲,
  彼女らしい繊細なファンタジーの世界に誘ってくれる。
 ・聴き慣れている筈のサウンドではあるが,歌と伴奏とのアンサンブルが,別の世界
  をイメージさせる部分もあり,これも音楽の持つイメージの広がりを感じさせるも
  のではあった。
 
 ★当日のプログラムにインサートされていた「楽譜の無断コピーが♪ 音楽の未来に♪
  ピンチをまねいています」と題するCARS:カーズ(楽譜コピー問題協議会:代表幹
  事・小森昭宏)発行の小冊子は,実践に即応した内容を伴なっていた。


 CHANTER LA REVUE
  シャンテ・ラ・レビュー 第21回公演

・銀座・博品館かいわいは,今夜(4.17.火)も小雨まじり。
 偶然にしても,その確立は,きわめて高いのが不思議。
・1994年の第1回公演(鬼子母神の未来劇場アトリエ)か
 ら,今回の21回目のレビューまで,毎回欠かさず観続け
 て来た。
・水森亜土,水咲まゆ花,七瀬薫,表純子らのレギュラー
 ・メンバーに,真島茂樹,裕幸二,ものまねの北口幹二
 氏他の男性陣,水野七音,ゆずな氏他の女性陣がくり広
 げる七色のライトに輝く絢爛豪華なグランド・レビュー。
・今回の公演の特徴は,オープニングから従来のスタイル
 から大きく方向転換。選曲(編曲)もレビューらしい雰
 囲気を強調。
・ダンス・スタイルも,しばらく振りの手法でのショウ・ア
 ップ効果ねらいの振付。
・トータルして,懐かしさに溢れる本来の「夢の空間」一杯
 の方向性を意識した演出。
・終演後に,構成・演出の里吉しげみ氏にその旨を伝え,感
 動を覚えた事を話せた事に満足。流石,水森亜土氏と未来
 劇場のエネルギッシュなファンタジーの余韻の中,雨の銀
 座から地下鉄で帰路。

 絶好の花見日和

 ・4月8日(日)は,朝から好天に恵まれ,数日来続いた不順の天候を忘れる程の陽気
  の中,満開の桜のもとでの陽気な宴が各地で催されたニュースが伝えられていた。
 ・小生も酒飲み仲間達と共に,花見場所に恵まれている練馬区内の「さくらの辻公園」
  で,上野公園に負けない雰囲気の中で,楽しい時間を持つことが出来た。
 ・0歳の幼児から70歳代のオジさん達まで,年令・性別・職業もバラバラの仲間内で,
  日ごろ見る事の出来ない人間像を体感できて,なかなか興味深い会ではあった。
 ・中心になって仕切って下さったのは,40歳代のバリバリの連中で,そのパワーは流石
  と,妙に感心して感謝の念を抱きつつ,モーローとした中で帰宅。


 巨星,また一人旅立つ!!

 ・東京五反田駅近くの桐ヶ谷斎場で,4月5日(木)通夜,翌6日(金)告別式で,フ
  ルート奏者・衛藤幸雄氏の葬儀が挙行され,両方に家内と共に参列した。
 ・故衛藤幸雄氏は,職業音楽家としての経歴は枚挙にいとわない量の功績を残された方
  で,林リリ子師直伝のクラシック音楽を始め,ジャズ・ポピュラー・演歌・民謡まで
  半世紀にわたる演奏活動は,そのレパートリーの広さには,ただただ驚かされる名手
  でもあった。
 ・小生など,まだ駆け出しの頃から,演奏指導と共に「音楽とはネェ~」のフレーズで
  ずい分お世話になった方であった。
 ・葬儀のBGMが静に流れる中,御家族が選曲されたと聴く曲目の中に,小生の書いた
  「アルプスの少女ハイジ」「キャンディ・キャンディ」「アタックNo.1」などが含ま
  れていた事に,改めての驚きと感謝の念を思いつつ,恩人の一人の旅立ちを見送った
  次第である。
 ・こちらのマークをクリックして頂くと,フルート(故人)とピアノ(永田一郎氏)と
  の,珍しい二重奏「Cool Down」を聴くことが出来る筈である。
 ・慎んで,御冥福を祈るのみである。

                                松 山 祐 士


 東京ハワイコールズ・フリーコンサート

 ・2012年4月3日(火)12:00~14:00 於:日比谷野外小音楽堂
 ・小雨決行とあったので,一年振りに出掛けたのだが,残念ながら“爆弾低気圧”の
  影響で,雨はとも角,ものすごい強風に見舞われた為,やむなく中止!
 ・お陰で,日中に誰もいない日比谷公園を風に吹かれながら見るという奇遇に逢う。



 祈りそして神宴(うたげ)

 ・とき:2012年4月1日(日)
 ・場所:東京・赤羽/静勝寺(本堂)
 ・17世紀(1655年),大田道灌に縁起する古刹で毎年開催されている横田年昭氏(フ
  ルート・笛)のコンサートが開催された。
 ・昨年は底冷えのする寒い本堂が,今回は多くの聴衆のせいもあって,熱気のこもっ
  た会場であった。
 ・今回は,ゲストに文楽人形遣いの吉田勘緑氏とその社中を迎え,横田氏独特の音楽
  世界を構築していた。
 ・横田氏の各種の笛の音色の中に,若い頃には未成熟であった精神面,表現法が,よ
  り理解し易い方向に進化している手ごたえを,深く感じ入った次第である。
 ・制作の楽(がく)松崎由紀子氏にエールを送りたい。

                                松 山 祐 士


 ヘルマンハープの奏法~基礎編~ いよいよ発売!

・先日,当コラムでご紹介した,世界初のヘルマンハープの
 テキスト・ブック「ヘルマンハープの奏法~基礎編~」
 (梶原千沙都・著/音楽之友社・発行)が,2012年3月に
 発売された。
・ヘルマンハープ開発の経緯から,楽器について,楽譜の読
 み方,基礎奏法等が,写真,イラストを添えて,とてもわ
 かり易く書かれている。
・巻末には,付録として全29曲の楽譜集が付いていて,切り
 取って使えるようになっている。
 ・全国の楽器店・書店の他,日本ヘルマンハープ協会のHPからも購入できます。
 (日本ヘルマンハープ協会HP:http://www.hermannharp.com/index.html


 ボニージャックス〈春のコンサート〉

 ・3月29日(木)17:00~日本橋三越本店:三越劇場
 ・当日は,ボニーのトップ・テナーである西脇久夫氏の歌唱の師でもあった,故藤山
  一郎氏の生誕百年を記念したコンサートで,ゲストにギター・アントニオ古賀氏を
  迎えて,《藤山一郎》の世界をくり広げていた。
 ・小生は途中から体調を崩した為,フィナーレを見れなかった事は誠に残念!


 セファルディ・ユダヤ─魂の紡ぐ歌─
  〈岡庭矢宵:Yayoi Okaniwa〉

 ・去る3月9日(金)の夜,東京・青山の某サロンで,日体大体操部の卒業パーティ
  ーの前日ではあったが,体操部の部長で,あのFIG一般体操委員会・副委員長で
  もある日体大教授・荒木達雄氏やその関係者の皆様とお会いした場所で,ユダヤ音
  楽の表現者でもある岡庭矢宵(おかにわ・やよい)氏の生(なま)の歌声を聴く機
  会を得た。
 ・その昔1965年頃,鈴木道明氏の作詞・作曲による「One Rainy Night In Tokyo」
  「夏の想い出」「女の恋ははかなくて」と言った一連の曲がTBS系のメディアで
  大ヒットした時代があった。当時その道明作品の楽譜出版社(日音)に従事してい
  た者の一人として,道明氏から直接伺った話として,これら一連の作品のルーツは
  古いユダヤ音楽に影響を受けた旨の話をされていた事を思い出す。
・音楽プロデューサー。佐藤浩士氏は,彼女の音楽プロデ
 ュースの一環として,素晴らしいCDアルバムを制作さ
 れた。タイトルは,「岡庭矢宵/セファルディ・ユダヤ
 ─魂の紡ぐ歌─」である。
・偶然生(なま)の声と,このアルバムを聴いて,先の道
 明作品を連想していた。無論,曲の内容は全く異なるの
 は当然だが,伝わって来る響きの中に,何とも言えぬ郷
 愁を覚える熱唱である。
 (歌声の一端はこちらから )
 ・更に,これらの作品群の伴奏は,アラブの琴「カーヌーン」を海沼正利氏が担当し
  ているが,この伴奏が実に素晴らしい。
  (海沼氏のオフィシャルHP http://www13.ocn.ne.jp/~kainuma/
 ・常に世界の耳目を集めている地域の文化を知る上で,良き参考資料の一つとなるア
  ルバムである。

                                松 山 祐 士


 横響第637回定期演奏会

 ・その日(3月17日:土)も,暦の上では啓蟄の季に入ったとは言うものの,早朝か
  ら例年にそぐわない冷雨が,しかも大粒のものと交じり合った強風の中を,横浜の
  桜木町駅から神奈川県立音楽堂に続く,だらだら坂を登っていた。午後2時開演の
  横響637回目の定演を拝聴するのが,その目的である。
 ・「青少年のための音楽会」と銘した横響第637回の定演は,音楽監督でもある甲賀
  一宏氏の指揮の下,アマチュア楽団とは言え,大変なキャリアを有する団体である
  が,一人のオーディエンスとしては,気楽に聴けるプログラムである。


・曲目

 1.J. S. バッハ「管弦楽組曲第3番より“アリア”」

 2.ハイドン「交響曲第103番 変ホ長調“太鼓連打”」

 3.ドヴォルザーク「交響曲 第8番 ト長調」

 *アンコール・ナンバー
   チャイコフスキー「くるみ割り人形組曲」
 ・昨年の大震災の犠牲者の冥福を祈る全団員の「黙祷」から進行される。
 ・演奏内容は,普段は要所のみフォルテで目立たない立場の金管・打楽器群が大活躍。
  3曲目からアンコールへの繋がりも自然の流れで好感を持った。
 ・後日,甲賀氏本人と古参団員とに聴いた所,新年度にまたがる,この時期,全員集
  合でのリハーサルの回数が少なく,その調整に手間どったとの事。ともあれ立派な
  ジョブを継続されている横浜市文化観光局と団員関係者に敬意を表したい。

                                松 山 祐 士


 第16回「こどものコーラス展」

 ・12年3月11日(日)14:00より,社団法人・日本童謡協会主催/(公)府中文化振
  興財団・共催により,第16回「こどものコーラス展」が,府中の森芸術劇場・どり
  ーむホールにて開催。
 ・奇しくも,この日この時間帯は,一年前の大震災の日と重なり,全国各地に於ける
  慰霊行事も挙行された印象深いものとなった。
 ・開催者を代表して,童謡協会会長・湯山昭氏は,「陸前高田市の街が全滅した瓦礫
  の山の前で,小さな子どもたちや大人たちが「故郷」を合唱する場面は,私を含め
  多くの人々の心を打ちました。~中略~「故郷」は,大正3年に文部省が尋常小学
  唱歌6年生の歌として教科書に載せた歌です。作詩は高野辰之,作曲は岡野貞一で
  すが,この歌は時代の変遷にあっても変わることなく愛唱され,発表されてから97
  年後のあの大震災で,改めて作品の偉大な力を世に示したのでした。~後略~」
 ・当日のプログラムは,新曲24作品(小生の「まほうの手」を含み,24人の詩人と24
  人の作曲家による)と,「故郷」「冬景色」等,童謡の名曲が五つの児童合唱団,
  特別出演者等により発表された。

▲新曲が掲載された楽譜集 ▲当日のプログラムより


 日体大体操部 2011年度の巣立ちの日

 ・2012年3月10日(土)17:00~/於:渋谷フォーラム8

 ・2011年度(平成23年度)日本体育大学・日本体育大学女子短期大学部の卒業式後,
  同校体操部の卒業生を送る送別会が上記会場で盛大に挙行された。

 ・荒木達雄部長,三宅良輔監督以下コーチ陣の諸先生方,来賓やOB諸氏の出席で,
  いつになく和気あいあいの和やかムード。

 ・今年は,数日前にON AIRされた「さんまのスーパーからくりテレビ」の中で
  紹介された体操部演技の影響か,その時使用された「ラヴェンダー体操」の作曲者
  として紹介された小生のイメージが,若い学生諸君のそれと重ならなかったのか,
  拍手と同時に「ホオッ~!!!」の声が,誠に印象深かった。何しろ作曲した年から
  10年近く経てから生まれた世代なのだから……。

 ・その当時の送別会と比較して,様式や服装,雰囲気が異なるのは当然かも。

 ・当日撮影された記念写真が,後のちの人生にとって,良き起爆剤になって欲しいも
  のである。

                                松 山 祐 士


 ラヴェンダー体操考

 ・本年3月4日(日)19:00~20:54分,さんまのスーパーからくりテレビ2時間スペ
  シャル『さんまのからくりTV:最強アスリート軍団とご対面!さんま日体大に一日
  体験入学』(TBS系列)に於いて,日本体育大学体操部の精鋭約80名による体操演技
  「ラヴェンダー体操」が華麗に披露された。

・日体大体操部は,昭和16(1941)年創部
 された伝統ある「学友会クラブ」のひと
 つで,体操を通じて各人が健康な身体の
 育成と共同精神の涵養に努め,将来指導
 者となるべき資質の向上とその普及発展
 に努力することを目的として現在に至っ
 ている。
・現在の部長は荒木達雄体育学士(日体大
 教授),監督は三宅良輔准教授。
 ・ラヴェンダー体操(濱田体操)は,同大体操部の基本的・基礎的予備運動のテーマ曲
  に活用されている楽曲で,オリジナルは,1981(昭和56)年に開催されたインターハ
  イ神奈川大会でのマスゲーム用に,故・濱田靖一先生の指導のもと,小生が作曲に携
  わった作品。その後再収録された折に,曲のタイトルは荒木教授が,1994(平成6)
  年に命名したもの。
 ・改めてTV画面で拝見すると,実演とは異なる迫力と美しさを再発見できたのは大感
  激。
 ・さんまスペシャルでは,明石家さんま,関根勤,中村玉緒,浅田美代子,長嶋一茂,
  etc.のそうそうたる豪華キャストの方がたが,若い日体大の学生諸君たちに交じっ
  て,荒木,三宅先生方の指導のもとの大演技は大したもの。
 ・なお「ラヴェンダー体操」の実映像は,YouTubeでもごらんになれます。
  http://www.youtube.com/watch?v=TAgsRPYYjy0

                                松 山 祐 士


 劇団角笛(つのぶえ)初のアメリカ・ツアー

・昭和38年(1963年),故・白石晴二氏により,創
 立された「角笛シルエット劇場」が,東日本大震
 災から一年目の,この3月11日より,約2週間に
 渡る初の米国ツアーを開催する。

・今回のツアー公演を前にして,現・二代目代表の
 白石武士氏が,全劇団員を代表して次の様な抱負
 を述べている。

・「『日米桜寄贈百周年事業』にちなみ,楽曲「さ
 くら さくら」の音楽にのせ,美しい影絵で幕を
 開けます。そして,日本最古の物語文学を汲んだ
 「かぐや姫」を上演致します。別れのつらさには
 国境も人種も無く,老いも若きも変わりはありま
 せん。作品を通して竹から生まれた,かぐや姫が
 月に戻るラストシーンで,おじいさんとおばあさ
 んが流す涙の意味を感じ,世界中の子ども達に力
 強く生きてほしいと願っております」
 ・角笛は,過去にはヨーロッパ,アジア,東南アジア,アラブ諸国など各国で公演し
  ているが,国際的な芸術の発信地のひとつでもあるニューヨーク,首都ワシントン
  で,影絵がどのように受け止められるか期待される。

 ・英語版「かぐや姫」の制作や,演技・演出の補助に,ここ数年に渡り携わって来た
  立場の者の一人として,全体の準備の下ごしらえをされた白石晶子・劇団専務取締
  役の熱意に深い敬意を表すものである。

                                松 山 祐 士


 New Sound Scape '96~ 第11回コンサート voice ~それぞれの形 Ⅲ~


 2012年2月28日(火)19:00~,新進作曲家グループ,「New Sound Scape」の定期作品発表会が,練馬区の大泉学園ゆめりあホールで開催された。
 「New Sound Scape」は, 1996年より年に一度のペースで作品発表会を開催しており,今回はその第11回目を数える。同グループの生え抜きメンバーの一人で,学生時代からの友人である,和田恵氏より数年前からお誘いを受け,足を運び続けてきた。
 これまで,器楽または声楽を用いた数人編成のアンサンブルによる,多くの作品が発表されてきたが,従来のクラシック・現代音楽の形にとらわれない楽器選択や音楽スタイルが,大きな魅力の一つとして,私自身も楽しませていただいてきた。今回の和田氏の作品は,「夜空に」と題された,ホルンの三重奏による二部構成の楽曲。心の奥の方に染み込んで行くような,もの寂しさともの悲しさ,そして,不思議な懐かしさを感じさせる曲であった。
 純音楽の世界で,地道な創作活動を続けている作曲家たちの魂が,彼らの珠玉の作
品を通して,より多くの聴衆に届くことを,心より祈りたい。

※ New Sound Scape '96 公式サイト:http://nss96.com/
                             (記:西川 紳一郎)

弘明堂コンサートシリーズVol.1
 弘明堂コンサートシリーズ Vol.1

 ・この程,40年来の知己のある柳原徳藏氏が,西武新宿線武蔵関南口徒歩1分の至便
  の地に,スタジオワイズ(STUDIO Y's)を開設。地下一階の50~60名収容の小ホー
  ルのこけら落としコンサートが開催された。
 ・バレンタイン・コンサートと題する演奏会。2月13日(月)18:00~Tea Time,
  19:00~Consertオープン。
・出演者は,松井朋子(Marimba/Percussion),田尻
 かをり(Violin),倉島明子(Piano),友情出演として
 伊勢友一(Latin Percussion)。
・P.f.の田尻氏(桐朋音大)を除く3名は,同世代の
 国立音大出身者。それに加えて主催者でもある弘明
 堂治療院(鍼灸)院長の坂井秀雄氏との何らかの関
 係者で編成。
・第一部
  バレンタインデーに因んで,「愛の挨拶」で始ま
  るクライスラーとリスト,ベートーヴェンの愛の
  シリーズ。
・第二部
  「愛しのバレンタイン」に始まるポップスの愛シ
  リーズ。
・珍しい楽器の取り合わせと,それぞれの取り組む姿
 勢次第で,今後の伸び代を予感させる,ユニークな
 アンサンブルであった。今年6月16日(土)に
 Vol.2を発表する予定。

清水峰生ミニ・コンサート
 清水峰生ミニ・コンサート

 ・この2月,映画『フラガール』その他で知られる“スパリゾート・ハワイアンズ”
  が,昨年の大震災以来休業していた営業活動を華ばなしく再開した。
 ・そのスパリゾートは,1961年(昭和41年)常磐ハワイアン・センターとして登場し
  て以来,数かずのドラマチックな発展を続けているが,フラダンスのカレイナニ早
  川氏らと共に,発足以来のヴォーカル・トレーナーとしても活躍を続けているハワ
  イアン歌手・清水峰生氏のミニ・コンサート〈ハワイアン・ルネッサンス〉が開催
  された。
 ・2月11日(土)14:00より,東京中野区・なかの芸能小劇場。
 ・出演者は清水峰生氏を中心に,バッキー白片Jr.とアロハ・ハワイアンズ,HULA:
  太田真由美氏とレフアナニ佐竹氏(特別出演)
 ・第一部~Hawaiian Paradise~
   懐かしのスタンダード・ハワイアン・ミュージック,バッキー白片の珠玉の作品。
 ・第二部~There's No Place Like Hawaii~
   素敵なハワイと題して,スタンダード集とハワイアン・カウボーイ他。
 ・往年のバッキー氏の御子息3方とその夫人(ドロシー・マキ氏)が揃っての出演
  (St.Guit.綿貫ユウゾウ氏)で,良き時代のサウンド満載。
 ・第二部の途中,当年85歳を迎えられた三島敏夫氏が飛び入りで,懐かしの美声を披
  露。会場の大喝采を浴びる。
 ・会場には,大御所・三橋渡(通称ミジンコ)氏,昨年清水のポリープ手術の際執刀
  された外科医の先生,大勢の恩師,友人達で超満員。楽しい夢のひとときであった。

ヘルマンハープの新たな活動にエールを
 ヘルマンハープの新たな活動にエールを!

 ・以前に当コラムでも紹介させていただいたヘルマンハープ。今年は,ドイツでヘル
  マンハープが誕生して25周年の記念すべき年にあたり,6月にはドイツへの演奏旅
  行を予定しているとの事。
 ・また,世界初のヘルマンハープの教則本『ヘルマンハープ奏法≪基礎編≫』(梶原
  千沙都・著)が3月に音楽之友社より発刊予定で,当教則本の出版を機に,さらに
  ヘルマンハープ普及の輪を広げていかれるそうである。
 ・新しい年を迎え,ますます精力的な活動をされている梶原彰氏(ヘルマン・フェー
  ・ハープ・ジャパン有限会社・代表取締役)と梶原千沙都氏(日本ヘルマンハープ
  協会・理事長)の両氏にエールを送りたい。

  ・2011年10月に東京で開催された「ヘルマンハープ・チャリティー・コンサート」より
 ▲バリアフリーアンサンブルの演奏  ▲日本ヘルマンハープ協会本部演奏
 
  (日本ヘルマンハープ協会のHP:http://www.hermannharp.com/

エカテリーナ新春ライブ
 エカテリーナ 新春ライブ!

・ロシア出身の女性エンターテイナー“エカテリーナ”のワ
 ンマン・ライブが,1月30日(月),六本木の“新世界”
 地下ホールで開かれた。
・寒い今冬の夜,六本木交叉点から会場までの冷え込みは,
 一段と身を凍らす思いであったが,オープニングからフィ
 ナーレ迄,赤ワインの効果も手伝ってくれた事もあり,多
 くのファンの方がたの熱い声援を集めていたのは素晴らし
 いショウが営まれた結果かと思った。
 ・彼女のナンバーは,母国の新・旧のロシア曲(ポップスを含む)と,日本製のオリ
  ジナル曲が中心であるが,今回は,イタリア・オペラの傑作“トゥーランドット”
  中のアリア“誰も寝てはならぬ”などを,堂々と本格的歌唱法で披露するなど,従
  来にない新規のジャンルも加え,最近の状況の充実振りを感じさせた。普通の日本
  人タレントには,中なか真似の出来ない資質を見せていた。
 ・途中,飛び入り参加の形で「ボニージャックス」がロシア民謡を2曲程歌ってくれ
  た。彼らのキャリアと衰えを見せない美しいハーモニーが会場の空気を和ませた。
 ・楽屋サイドでは,「彼女を未来の“セリーヌ・ディオン”に育成するのが一つの目
  標」との声が聞こえていた。
                                松 山 祐 士

2012Japan Challenge
 2012 Japan Challenge

 ・1月29日(日),国立代々木競技場・第二体育館に於いて,(財)日本体操協会・
  一般体操委員会の主催による「2012 Japan Challenge」が開催された。今回のテー
  マは「工夫」。
 ・この催しの主旨は,演技力の優劣のみを競うものだけではなく「チームの演技を通
  じて,その工夫点が良く理解でき,今後の一般体操の発展に寄与するものである」
  に審査の力点が置かれていた。
 ・今回の出場団体は,全11チーム。他にエアロビックと,柴田泰成氏の指導によるダ
  ンス・ワークショップ。
 ・審査委員には,数々の体操音楽を手掛けられて来た作曲家・松山祐士氏,音楽体操
  の草分けで体操デザイナーの湯澤きよみ氏,中国の運動力学をも探究されている前
  副委員長・山口みなこ氏,神保幸次郎・現副委員長,“SMAP”などの振り付けで著
  名な柴田泰成氏,そして日本体育大学・体育学部長であり,国際体操連盟(FIG)
  副会長の滝沢康二氏が審査委員長として参加。
▲左から湯澤,松山,神保,柴田,山口の各委員  ▲右端は滝沢審査委員長
 ・全参加チーム中から,6チームを特別表彰。
  (http://www.plus-blog.sportsnavi.com/jpgippan/を参照)
 ・次回からは種々の改良を加えて,リフォームされた内容にすると言う合意をとりつ
  け(主催者代表・一般体操委員会委員長・荒木達雄氏)散会。


杉児2012ニューイヤーコンサート
 杉児2012ニューイヤーコンサート

 ・杉並区立桃井第三小学校合唱クラブ(1964年)以来の伝統を誇る杉並児童合唱団の
  本年最初の演奏会「2012ニューイヤーコンサート」が,1月21日(土),18:00よ
  り武蔵野市民文化会館大ホールに,満席の観客を集めて開催された。
 ・第一部 カンタービレ~中山知子作品集より~
    トリッチ・トラッチ・ポルカ,美しく青きドナウ他全7曲。
    O.B.の市川聡一氏のヴァイオリンが賛助出演。
 ・第二部 杉並ポピュラー~アプローズvol.7~
    ロシアより愛をこめて,,ロックンロール・メドレー他全7曲。
    O.G.の有志たちのグループ「回転木馬」による友情出演。
 ・第三部 杉並ミュージカル「かさじぞう」
    老夫婦の心温まる善意が,地蔵菩薩に通じると言う日本民話より。
    ソロ・パートの演者の好演が光る。

 ・お馴染み,志水隆:指揮,津嶋麻子:ピアノ伴奏,浅木紀子:構成・演出のトリオ
  の児童合唱に於けるこの数年間の活動は突出した方向性を示す様相を呈している。
  今日の社会情勢の中で,一民間の団体を維持・継続・発展させている原動力が,こ
  のトリオの中に潜在しているからだ。
 ・舞台の基本的な構成は,毎回通りであるにも拘わらず,幼児から一部大学生まで,
  同一曲の中で,歌唱と演技を併行させる演出法は,一般観客にも,スリルと期待を
  持たせる事に対し,アイディアの段階から相当の試行錯誤をくり返された事は論を
  持たない。これが毎年2回ずつ継続されているのが,この合唱団の凄いところだ。
 ・秋の第48回定期演奏会では,どんな趣向が飛び出すか,志水先生の健康状態と共に
  期待される所である。
            
                                松 山 祐 士

こちらあんみ通処2012冬
 こちら“あんみ通”処 ~お茶と甘味と三味線と!~ 2012冬

 ・和のスウィーツ“あんみつ”に舌鼓を打ちながら,津軽三味線と唄の生演奏を堪能
  できる,あんみ通と“あんみつ”との夢のコラボレーション。昨春より,各季節ご
  とに都内を中心とする甘味処で催された当企画は,大変好評とのこと。

 ・冬のヴァージョンは,2012年1月14日(土)14:00~,地下鉄築地駅前の『うおがし
  銘茶 築地新店』にて開催。会場は,茶屋の最上階にある,和の魅力溢れる小粋なホ
  ール。

・主な演奏曲目は,
          雪花三味舞
          春のように 海のように
          あんじょん7
          まるちゃんが笑点を観てサザエさんもびっくり
          長持唄 他


 ・観客が楽器を実演するコーナーは,本シリーズでは恒例となり,あんみ通のお二人
  と聴衆とが一つになってライヴを盛り上げる形に,心温まる思いがした。

 ・寒さが厳しい中にもかかわらず,店内はほぼ満席で大盛況,津軽の厳しい自然風土
  の中で育まれた力強い音色と,お二人の人情味あふれるトーク,ヴァラエティあふ
  れる楽しい選曲などにより,本ライヴも大盛況のうちに幕を閉じた。
                              
 (記:西川 紳一郎)
  
※あんみ通 公式HP:http://www.anmitsu.info/

第16回こどものコーラス展の参加曲が発表される
 ●第16回こどものコーラス展の参加曲が発表される

・日本童謡協会主催の第16回こどものコーラス展で演奏される
 新作童謡24曲が発表された。

・小生が応募した「まほうの手」(作詩・和嶋克世/作曲・松
 山祐士)が入選。ことのみ児童合唱団の歌で発表される。

・本番は2012年3月11日(日)14:00~府中の森芸術劇場どり
 ーむホールにて。チケットのお問い合わせは,社団法人日本
 童謡協会(Tel.03-3263-5766)まで。


平成24年新年のご挨拶
 ●平成24年1月1日 

明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のお引立てを賜わり,まことに有難うございました。

私どもは,音楽を愛する皆様のお役に立てるよう,努力と工夫とを
重ねて参りたいと存じます。

皆様のご健勝とご発展を,お祈り申し上げております。
本年もよろしくお願い申し上げます。

                       *** スタッフ一同 ***
新年の挨拶 ガンダム ハイジ 巨人の星 松山祐士 アタック 新年の挨拶 ガンダム ハイジ 巨人の星 松山祐士 アタック

⇒2011年版

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